同じく、教育コラムに。。。
 以前、日記にも書いたと思うのですが、もしかしたら私信だったかも知れませんが。。。

 人生最高の6年間と、生きがいを 神奈川の小学校長 大瀬敏昭さん死去 のタイトルが目に入ったので。。。

 余命三ヶ月の末期がんと宣告された後も教壇に立ち「死んでいく過程を生身の自分を通して教えたい」。。。確かNHKのプロジェクトXだったか何かで取り上げられていたと思うんだけど。。。

 命について考える授業を続けた神奈川県茅ヶ崎市立浜之郷小学校校長の大瀬敏昭さんが1月3日、亡くなった。「子どもたちには人生最高の6年間を、教師には生きがいを与えたい」と二学期の終業式まで登校し、最後まで理想に燃えていた。。。

 「命」の授業 最後まで

 ▽発想と好奇心
 理想と異なる学校の現状に危機感を抱いていた大瀬さんが、茅ヶ崎市独自の教育改革を具体化させようと新設にかかわり、初代校長となったのが浜之郷小だった。

 発想と好奇心が豊かな大瀬さんは、常にやりたい授業のアイディアをメモ。新聞社に電話して記事についてよく質問した。総合学習を教師が腕を振るえる舞台として期待していた。

 校長になってからも、県庁所在地と名産品などを歌詞に織り込んだ森高千里さんの「ロックンロール県庁所在地」を授業に取り入れた。

 「見せ合うことで質を高めたい」と授業を全面的に公開。教育関係者からは、ユニークな数々の試みが学習指導要領のどの部分に該当するか、とよく質問された。すると「指導要領の前に教師の教えたいことがある。面白さを伝えることが教師の生きがいになります」と答えた。

 ▽教員文化
 それゆえ、教師のやる気を失わせる「教員文化」と戦った。「学校の会議は多いほど、教師の仲が悪くなる法則がある。会議で情熱ある教師の足を引っ張り、個性をみんなでつぶしてしまう。一番安き、低きに流れる。それでは生きがいは生まれない」と会議を最小限度に抑えた。

 「問題が起きると親の責任にするのは簡単だが、解決できないから親は悩んでいる。すべて学校が引き受けることで教師のやりがいにつながる」と万引きした子どもの引き取りも教師に指導した。

 これに対し「子どものためという美名で、過重労働を強いている」「情操教育ばかりで中学に伸びない」と批判されたことも隠さなかった。見学・取材者には「外側の目からどう見えるのか、正直に教えてください」と、客観的な評価を求めた。

 ▽遺影で授業
 「いい教師は児童に威圧感を与えないように、すっと腰を落として横に寄り添うんです」との言葉通り、趣味の写真は、教師と子どもの飾らない笑顔を写し取っていた。子どもたちが「校長せんせ!」と駆け寄ると、その子の名前を笑顔で呼んでいた。

 若いころから、がんの闘病記をよく読んだ。「この日のためだったのかもしれません」と話していた大瀬さん。昨年春のインタビューの写真を遺影として準備し、児童に見せながら、死を迎える心構えについて語ったのが最後の授業となった。。。

 追記として、3月14日、茅ヶ崎市民文化会館で、大瀬さんをしのぶ会がひらかれた。。。とありました。。。ご冥福をお祈りしたいと思います。。。