クルドに平和を。。。
 せめて30年、楽に空気吸わせて。。。というタイトルで、映画監督のゴバディ氏のコメントが載っていた。

 イラン、イラクなどの国境地帯で、戦争に翻弄されながら生きるクルド人の姿を描いた映画「わが故郷の歌」監督のバフマン・ゴバディ氏が来日し、イラク戦争後のクルドの現状や日本への期待を語った。。

 「クルド人はいつも争いの中にいる。中近東というロケーションは私たちの罪なのか。せめて30年ぐらい、空気を楽に吸える平和な暮らしがしたい。それが今の私たちの願いです」

 国家を持たない世界最大の少数民族といわれるクルド人。イラン、イラク、トルコ、シリアにまたがる山岳地帯に暮らすが、激しい抑圧政策や相次ぐ戦争で、過酷な生活を余儀なくされている。

 長編二作目となる「わが故郷の歌」は、イラン・イラク戦争後の国境地帯が舞台。かつての妻を救うため、イランからイラクに向かう老歌手親子の旅を描く。

 明るい音楽とユーモアに包まれたイラン。破壊された村や虐殺の跡が生々しいイラク。「実際にこの地域を歩くと、フセインが大量虐殺した集団墓地や、楽しげな結婚式に出合う。目の前で起きる出来事が激しく変わり、まるで人生を旅しているようです」

 フセイン元大統領は米軍に拘束された。居住区からの追放など抑圧政策を強行してきた「敵」の失墜で、クルド人をめぐる環境は変わるのだろうか。「フセイン政権が倒れて喜んだが、状況は前より悪くなっている。給料はもらえないし、学校も医療も不十分」

 同時に欧米への見方も辛らつだ。

 「こんなに早くサダムを倒せるなら、なぜもっと早くしなかったのか。ハリウッドは一本当たると続編をつくるが政治も同じ。イラン・イラク戦争があり、パート�Uが湾岸戦争、そろそろおしまいということで、パート�Vのイラク戦争でサダムを捕まえたんだろう」

 日本にたいする期待は大きかったが、それも今やしぼんでしまいそうだという。「イランやイラクでは、日本は文化や技術面ですごく尊敬されている。パソコンを持ってくるとか、工場を造ることを期待していたが、入ってきたのは戦車に乗って軍服を着た日本人多くの人にとってイメージダウンです」

 だが「今からでも遅くはない」とも。「文化、産業の再建には日本の協力が必要です。イラク国民を助けて、日本の美しいイメージを取り戻してください」。。。

 ↑は昨日の地元紙に載ったのをそのまま書きました。。。

 さて、今日も本当に良いお天気。午後からも家に居られるのなら、何もかも放り出して。。。布団干しって、冬の季語でしたっけ?