千田夏光筆「戦争は人間を非人間的なものにする時間」 高等教育機関で「釧路と戦争―暮らしの中の十五年戦争」を230620
千田夏光筆「戦争は人間を非人間的なものにする時間」 高等教育機関で「釧路と戦争―暮らしの中の十五年戦争」を230620

⑦佐藤貴之枝 1890年生 厚岸町で語った-1.日中戦争-
1)「三男(1917年) は北支に応召」
 →独身男性に赤紙=臨時召集令状が出され兵隊検査後入営、大陸派遣
2)「尋常小学校に『まさい・せんがく 正井仙岳?』という漢籍博学の人物が居て」を繰り返す。
 →戦時に寄せた知識人の<じくじ 忸怩 たる>思いを伝えたかったか。
3)「紀元2600年を祝った」
4)「神社前を通るとき、戦勝祈願し礼をして通ること」
5)四男が導師を務める民家の葬儀写真が残る→三男出征中の代務。
6)「三男は北支で負傷=膝下貫通銃創、野戦病院を経て帰還」→(義昭)「戦場でのことは思い出したくない」。
7)「四男は中支に派遣」「南支に行った人はマラリヤで苦心」

 2022年2月 ロシア軍が「ウクライナ保護&ナチスとの戦い」を大義に、ウクライナに侵攻を開始した。
 「特別軍事作戦」、軍需産業と石油エネルギー産業の高利益、愛国心高揚を求める大統領の宣伝、国民の高支持率。
 初期段階の攻撃開始国の受け止め方を念頭に、「1931年 柳条湖事件」から話をはじめる。

 その時、釧路港は満州国、関東州、中国へ仕向ける貨物量が伸長、鉄道枕木材の輸出で好景気にあった。
 状況は36年二・二六事件を経て、37年7月 盧溝橋事件に。戦時泥沼化をもちろんたどる。
 推移を祖母(1890―1968年)が41歳―467歳時に遺した「回想談」で復元する意向。