「キレイに撮って 声が聞こえてくるんだ」 ニッポンぶらり鉄道旅「“山梨にときめく”を探して 富士急行線」.
 「キレイに撮って 声が聞こえてくるんだ」 ニッポンぶらり鉄道旅「“山梨にときめく”を探して 富士急行線」.

 色づく秋色深い富士の峯。
 高位置を彩る、山頂にかけてはひときわ映えて、「お化粧すみの日本一」を思わせる。
 <【大月】富士の美しさを低い山から撮る低山フォトグラファー>は、語りかける。

 「富士山はネー、私、お化粧したの」「キレイに撮って」「そんな声が、聞こえてくるんだよねー」。
 自然が呼びかけてくる、造営物が語りかける、絶対者の呼び声が聞こえる。
 その道の達人から、耳にする一語ではないだろうか。

 本市在住、羽生輝氏が講演で話されたことがある。
 「漁村のなにげない風景を描いた」「(漁業者が絵を眺めて)さっぱり、浜の匂いがしないなー、あんたの作品には」「聴いて、ハッとした」。
 2003年秋のことではなかっただろうか。氏が新聞小説「海霧 UMIGIRI」の<挿し絵>の仕事を、終えられた直後のことであったと記憶する。

 時の釧路青年会議所副理事長は、市内の総鎮守府の「権禰宜職」の方であった。
 会議所会員を前に話をされている場面で承り、「神意」が聞こえるようになるものだ。
 かく、感じた場面に遭遇したことがある。

 マチなかで多くは、「桜を見に行く」と。若者は「桜を見に、行ってやる」とも申す。
 「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」=「年々歳々、花同じ」「歳々年々、人同じからず」ではないか。
 「見に行く」と申すも、「見に、行ってやる」ともモノ申すも、「命、あってのモノだね」。

 最後は、夜通し盆踊りで、著名の郡上八幡。
 特産物には「食品サンプル」があるではないか。それは「レストランの店頭などに陳列される本物そっくりの食品メニューの模型」だ。
 ながめて、「息をのみ」「香りを感じ」「旨みがうかぶ」なら、それは<長上のできばえ>ではないか。

(番組案内)
 【大月】富士の美しさを低い山から撮る低山フォトグラファー
 【十日市場】伝統の製法で酢をつくる蔵。元信金職員がほれ込み守り継ぐ味
 【寿】織物産地で傘の生地を織る工房。美大生とのコラボで新たな生地が次々と!
 【下吉田】富士山を緻密に描き続ける銅版画の作家
 【河口湖】会社を辞めてチーズ工房を開いた男性。賞にも輝いたというチーズの味わい!