消費者「<高値>と申したとしても」 沖すくい網漁家族の生活かかる
 消費者「<高値>と申したとしても」 沖すくい網漁家族の生活かかる210606



 琵琶湖・菅浦のアユ漁。沖すき網漁業の名称があるそうで。
 独特の高い舟やぐらから船長が魚群をみつける姿は、実に合理的。網を湖面にいれてアユをすくう。
 「500キログラムも水揚げがあると、思わず口元がほころぶ」と、69歳の男漁業者。

 6月6日17時05分から放送、「小さな旅」は「琵琶湖の奥に隠れ里~滋賀県・菅浦~」。
 冒頭に70歳代の女性の姿。畑で馬鈴薯を取り入れして「食べるものはミナ、自分で育てる」。
 転じて、男性漁業者が「船からアユを取り出すサマ」に、男=漁労、女性=農耕の縄文生活が念頭に。

 放送の画像は、その沖すくい網漁船の櫓上に船長が座って操船の映像。うーん、形になっている。
 思わず唸り、関心はその漁獲物の加工・流通のプロセスに。
 持ち込まれたアユは、家内で<甘辛く煮付けて>、たっぷり山椒の実に山椒の葉をそそぐ。

 漁獲―自家製加工ー販売の、なんと6次産業。
 伝統的な沖すくい網漁業者。高度経済成長期までは「何軒もあった」と。
 しかし、今は紹介の経営者が一軒、と。多くの人を支えきれなかった、資源。
 
 そうなのか。
 資源量も、水揚げ量もかわらないが、取引価格の低迷。というよりも「安値が求められ」では、ないのか。
 絵になる装備の漁船。その華麗な姿の背景に、消費者の「琵琶湖のアユだけ、特別扱いできん」。そうではないか。」

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