司馬遼太郎著『関ヶ原 中巻』(中途記載)
 司馬遼太郎著『関ヶ原 中巻』。本巻の主題は、徳川の会津、上杉討伐か。
 分水嶺に立つ西国大名。背景に秀吉没後の淀派、北政所派の区分けがある。も。

 大谷吉継、毛利元就、島津維新、細川忠興、小早川秀秋、長宗我部元親。西国の大名がいかにして戦後、徳川外様大名で残ることができたか。キーワードは「内通」と長束正家・増田長盛らの監視下を「関所通過」。

 展開は旧暦7月2日、徳川が江戸入り、会津にむけて小山に布陣。

 作業が前にすすまないときは、読む。力をとりもどすので、不思議。(新潮社 1982年)。

編集 freehand2007 : 本書。物語りをほぼ三等分する術。北政所・淀の女性対立をにおわせながら石田・家康の接近と上杉の東北出立でむすぶ上巻。その上杉を追う姿勢をみせる徳川に道筋をつける西国大名の選択を記載して慶長5年=1600年7月。上杉討伐の兵を関ヶ原に移すところで中巻にピリオド。3分の2のストーリーを結ぶ。量配分の妙。
編集 ペン : 家康の深遠なる策略だと言う説・秀忠の遅参が原因だと言う説・・関が原は本当に興味深いものがあります