阪神大震災からまる9年。 十勝沖地震で露呈した津波の非難勧告の実態!
01/11 20:45 35.9N 137.5E 10k M3.2 長野県南部
01/12 01:15 38.9N 141.7E 80k M3.8 宮城県沖
01/12 03:09 34.2N 135.4E 10k M2.5 和歌山県北部
01/13 04:50 24.9N 125.6E 50k M4.0 宮古島近海
01/13 05:12 42.2N 143.4E 50k M4.7 北海道南東部の十勝沖/震度3
01/13 13:55 42.4N 145.2E 30k M4.7 北海道南東の釧路沖
01/13 20:55 38.5N 140.3E 10k M2.9 山形県東部の村山地方
01/14 20:42 33.8N 135.3E 10k M3.3 和歌山県北部
01/15 09:10 43.9N 146.1E 100k M5.0 国後島付近/震度3
01/16 03:17 42.4N 142.6E 20k M3.2 北海道南部の日高支庁中部
01/17 02:23 41.6N 144.0E 50k M4.9 北海道南部の十勝沖
01/17 04:36 35.8N 141.1E 30k M3.8 茨城県沖
01/17 09:45 33.6N 134.2E 10k M2.9 徳島県南部
01/17 20:48 38.8N 141.7E 70k M3.7 宮城県沖
 ・・・下記データの全て日本時間・・・
01/11 13:32:48 36.68S 53.19E 10.0 6.2M B インド洋南西部(修正済)
01/11 18:29:09 20.14S 179.17W 672.1 6.0M A フィジー
01/15 16:26:57 3.42S 151.01E 33.0 6.2M A パプアのニューアイルランド
01/17 03:07:55 7.67N 37.69W 10.0 6.2M A 大西洋中部


 正月連休の後半から続いた風邪による酷い咳き込みからやっと解放されて、もう殆ど出なくなったところ。あーーぁ、辛かったよぅ。グスン...
 Yahoo! BB変更に伴う電話ノイズ問題はNTT側の外回り不良だけではなく、やはりモデム自体にも故障があったようだ。Yahoo!サポートの配慮で届いた別のモデムとフル交換したところ、見事にクリアー。また、不安定過ぎる通信速度についても解消される可能性についてサポートから説明があったが、確かに素晴らしい高速度が得られており、サポート推奨のBB Speed Checker測定では、下り通信速度(ダウンロード・スピード)で83470Kbpsに達している。

 北海道を3日間襲った台風並みの低気圧により大変な雪に見舞われた。まだ私の住んでいる地域の積雪は50センチ前後だが、観測史上最高の大雪に見舞われた北見市内では171センチを記録。ニュース映像では各住宅も雪で埋もれているし、配送・配達ができないからスーパーも陳列食品が無い。他にも滝上町で204センチ、阿寒湖畔が194センチに達している。最大瞬間風速でも札幌31.4メートル、網走32.8メートルを記録した模様。尚、17日の当地では素晴らしい快晴だった。

▲01/13 13:55 42.4N 145.2E 30k M4.7 北海道南東の釧路沖/震度1
 『地震雲としては9日の午前7時半頃、目測にて最近続いている根室半島南東沖〜釧路市範囲の方位震源として想定M4.5以上と見られる断層状雲が見られた。』(2004 01/12 04:27 更新)
 観測地震雲の結果があったようだが、コンパス測定ではないために参考程度。掲示板には都内ちゃこさんのドジョウ君が茨城沖地震に反応したのか見事な事前報告あり。
 これは関西ナマズ予知研が懸念する方向へと向かっているのか、14日阿蘇山でも大規模な土砂噴出があった。臨時火山情報が阿蘇に関して発表されたのは95年以来とのこと。カムチャツカ半島のカルイムスク火山が10日に噴火し、千島海溝ラインも以前、活発な活動状況が続いていると思われる。

 95年の17日午前5時46分に発生した阪神大震災からまる9年が経過し、犠牲者6433人に対する追悼のイベントが各地で行われた。決して望まれはしないが、まさか映画のワンシーンだろうと思われたあの戦慄する地獄の光景が再び見られる時は、いつか必ずやって来る。それまで地震予知は不可能という定説に対して意に介することなく、果敢に積極的な予知へと取り組み出された民間研究の多くは、まさにこの大震災を契機に奮起してきた。
 尚、一部には1や7の付く日付は震災が多いという話もあるが、私が以前に理科年表から日本、及び世界の被害地震について調べた限りでは、残念ながら何ら全くそのような傾向すら確認はできなかった。これは印象深い被害地震がたまたま幾つか1や7の付く日付であったに過ぎないようだ。
 それと一見、予知に成功したかに見える擬似相関を排除することはもちろん大切だが、私は実際に予知が成功するかどうかが最重要であって、そのメカニズムが現在の未完成な科学常識で説明できるかどうかなどというのは問題の二の次だと考えている。これは地震雲観測についても然り。

 昨年9月の十勝沖地震においては、津波に対する防災で大きな問題が浮き彫りになった。気象庁の最終調査結果による公式発表では十勝沖地震の津波の最大値は厚岸町での4.2メートルだった。   
 今回はたまたま不幸中の幸いというべきで地震の被害も軽かったし、津波が低かったことはまさに奇跡的だった。しかし露呈した事態は、気象庁から津波警報が出た時点で避難勧告することになっているにも係わらず、なんと対象住民2万2740人という釧路町での“自主避難”の呼びかけは地震発生の約1時間後であった。津波警報が出された北海道の自治体の1/3は自主避難/注意喚起でしかなかった。結果的に津波は低かったが、これでもしも、何十人何百人もの人々が津波に飲まれていたとしたら、一体どう責任を取るつもりだったのか?
 気象庁から津波警報が出た時点で避難勧告すべきは当然であって、そうでなくとも沿岸に住む地域住民は大型地震の発生と分かるや否や、内陸部の高台へと非難したほうが絶対に良い。
 93年北海道南西沖地震での奥尻島の住民を襲った大津波は地震発生から僅か2〜3分で押し寄せ、考えている暇もなかった・・・。その津波は最大21メートルで、最大遡上高は尻島藻内地区において31.7メートルという痕跡高を記録している。


 『津波の来襲か避難か、どちらが早いかの勝負だ。気象庁は94年、各地の地震計をネットワーク化した津波地震早期検知網を導入した。それまで予報発令まで十数分かかっていたのを大幅に短縮。今は3分が目標だ。
 約3メートルの津波が押し寄せた豊頃町大津地区。漁港の一部が浸水した。住民414人に対して避難勧告が出され、200人が指定避難所に避難した。同地区は1952年の十勝沖地震、60年のチリ地震で大きな津波被害を出した。
 今回の地震で、津波警報が出た北海道の自治体21のうち避難勧告を出したのは14、自主避難・注意喚起にとどめたのは7と対応が分かれた。
 釧路町は自主避難を呼びかけたが、対象住民2万2740人のうち避難が確認されたのはわずか167人。しかも、呼びかけは地震発生の約1時間後。
 また、避難勧告の基準も各自治体ごとにばらばらだ。「津波警報が出た時点で出す」(避難勧告した浜中町)、「基準自体がない。今後の課題」(自主避難にとどめた浦河町)。消防庁は、全国の自治体に津波警報が出た時点で避難勧告するよう99年に通知している。
 政府の中央防災会議は、「東南海」「南海」の両地震が同時に発生した場合、津波による死者数は避難意識が高い場合と低い場合では2倍前後の差が出ると試算している。(抜粋)』
http://www.mainichi.co.jp/osaka/jishin/news/0310175002.html

 『最大4メートルの津波が来たえりも町は、避難対象地区を明確に定めずに、全住民6217人に避難勧告を出した。指定避難所に避難した住民はわずか233人。
 最大1・7メートルの津波が押し寄せた釧路町。町は自主避難を町内57カ所にある防災無線の放送スピーカーや消防車で呼びかけたが、北見団地に住む主婦、成田香織さん(30)は「放送も聞こえず、自主避難が出ていることも知らなかった」という。(抜粋)』
http://www.mainichi.co.jp/osaka/jishin/news/0311145001.html