360度方位角測定の普及が必要!
2003 12/15 03:55

 13日朝、再び方位角98度前後に指向する断層状白帯雲を観測。子雲も噴出すように伴う形態から過去の経験上、M5以上の可能性。その南空に対して、もう一つこれは逆の北空側には黒色断層状雲。こちらは方位角80度前後、国後島付近方位。規模としてはM4.5前後か? 千島方位と北方領土周辺域は無感も多発する地域なので、必ずしも揺れるとは限らない。

 私の愛用する軍用レンザテック・オイルコンパスが不調で、再び修理が必要・・・。前回のメーカー修理のミスで印の線が2度程度もズレているし、尚且つ、再び大きめの気泡が発生して方位盤のスムースな回転と停止に支障が出始めている。
 気泡の発生は止む無しとしても、メーカーにはいい加減な修理は止めて頂きたい。向こうはそこまでの精度が求められるものとは見ていないようだが、こちらは1度刻みでの精度が要求される観測をしており、本来は±2、3度以内での精度の維持が必要。条件にもよるので一概にはいえないが、まず5度もズレた測定というは明らかな失敗を意味する。
 例えば、16方位提示で「南南西」といった方位は、方位角では22.5度もある。これは例えば青森市から観測の場合は横浜市〜和歌山県田辺氏までの広大な地域範囲となってしまう。こういうことでは、その観測地震雲のレベルと発生地震にもよるが、通常、満足な特定には至らないと思う。当然、これが結果地震であるとして提示することも難しくなる。

 地震雲観測はまずこの点からスタートすべきであって、でないと結果地震についても擬似相関による思い込みが多発してしまうことになると思う。
 まず私は、なんとかこの360度方位角の測定を普及したいものと思っている。

PS:図の中で「愛知県磐田市」と記載していましたが、磐田市は静岡県ですので訂正しました。