根室市方面を疑うM5レベルの地震雲。 方位提示の在り方について提言!
12/08 02:27 28.4N 130.3E 30k M4.0 奄美大島近海
12/08 17:16 24.3N 123.6E 10k M3.7 西表島付近
12/09 03:34 37.6N 141.7E 80k M4.6 福島県沖
12/09 19:26 28.4N 130.3E 30k M4.2 奄美大島近海
12/09 19:34 28.4N 130.3E 30k M3.6 奄美大島近海 
12/09 20:14 38.2N 140.4E 10k M2.8 山形県東部の村山地方 
12/10 20:25 42.3N 144.7E 50k M4.9 北海道南東の釧路沖 
12/11 06:02 34.3N 141.5E 33k 5.6M A 日本の関東の南東沖(世界版)
12/11 07:49 34.2N 141.6E 33k 4.5M B 日本の関東の南東沖(世界版) 
12/11 13:56 24.3N 123.6E 10k M3.8 西表島付近
12/11 20:54 40.2N 142.5E 30k M4.4 岩手県沖 
12/12 00:34 34.1N 135.6E 60k M3.4 奈良県地方
12/12 05:18 31.6N 140.4E 66k 4.7M A 伊豆諸島中部(世界版)
12/12 19:57 29.7N 129.9E 10k M2.5 奄美大島近海 
12/12 20:33 29.7N 130.1E 10k M2.6 奄美大島近海 
 ・・・下記データの全て日本時間・・・
12/08 03:17:47 46.63N 152.43E 67.4 4.3M A 千島列島
12/10 10:28:33 49.98S 114.04W 10.0 6.0M B 太平洋南東部
12/10 13:27:54 24.07S 179.13E 531.0 6.1M A フィジーの南
12/11 12:49:40 3.75S 135.13E 10.0 6.3M B イリアンジャヤ
12/12 02:54:38 54.44N 160.27E 100.3 4.6M A カムチャッカ半島
12/12 17:30:42 4.71S 153.17E 33.0 6.7M A パプアのニューアイルランド


 更新が途絶えて久しく、一部で凍死が囁かれていたわたくしでありましたが、かように元気でございまする。ご心配頂いた皆様方、大変、ありがとうございました。感謝!ペコリ
 それにしても、降ってきたわ、この雪、雪、雪!! 銀世界、ホント“北の国から”だわさぁ、あーーぁ.嫌だ.嫌だ。

◆◆12月12日(木)昼、空知支庁・美唄市より観測◆◆
 
 午後12時50分頃、デジカメ不携帯にて画像はないが、久しぶりに見事で典型的な帯状地震雲を観測した。指向方位は東−西、95−275度ライン。根室市方面−ウラジオストク近郊ウスリースク付近方面。職場からの観察で方位測定も満足ではないが、多分、±4度範囲内なら問題ないと思う。特に疑わしいのは、根室半島南東沖など周辺域。ハッキリとはしないがM5前後が疑わしく、推定規模としては一応、M4.8±0.5を予測する。ちょうど半月トリガー中の出現で、このまますぐに発生する可能性もあるが、一応、一週間程度は様子を見たい。震源は恐らく海域で、在る程度深そう。場合によっては無感で終始するかもしれない。


 今月の4日(新月)は、オーストラリア南部で皆既日食が見られているが、例によって、惑星整列は地震発生のトリガー作用を増大。特に食の観測方面、オーストラリア周辺域では影響が大きいものと思われる。個人的にはこれら、12/10 10:28:33 6.0M B 太平洋南東部、12/10 13:27:54 6.1M A フィジーの南、12/11 12:49:40 6.3M B イリアンジャヤ、12/12 17:30:42 6.7M A パプアのニューアイルランドなど、頻発するM6級がトリガー影響の地震ではないかと勝手に思い込んでいる。尚、これまで見てきた印象としては、普段の月齢トリガーも合わせ、トリガー地震の結果はたいてい、天象現象のピーク後に現れる。地震は最終結果であるので、当然、トリガーピーク後にそれはやってくる。
 12日の観測では地震雲の他に彩雲、夜は月に光冠現象が見られた。ただ、これら全てが観測地震雲の震源に拠るものとは限らない。
 12日00時49分が半月トリガーのピーク時間、14日は月の距離が最遠。
   

●●地震雲観測での方位提示の問題点とは !!●●
 “地震雲観測”とは、未だに予知情報を提供できないアカデミズムと公的機関の不備を前に、自らの命に対する自己防衛の手段の為の情報交換として長く継承されてきた、民間人に拠る知恵の伝統なのだ。であるから、この観測法の有用性を認め、情報を必要とする個人が互いに報告内容を交換し合うことで意味を持っているのである。何も地震雲の発生メカニズムについて解明することが目的ではない。
 基本的な原則に沿って観測さえすれば、誰にでも容易に地震雲観測の素晴らしさを体験することができ、雲を見ることで、これから発生しようとしている地震の震源についての情報を知ることができるのである。この事実を前にした時、正直いって、まともに自ら考えようともしないで発生メカニズムの理論について、私どもを云々と批判する者共。地震雲観測による素晴らしい結果地震を、ただの偶然の産物として嘲笑する自称科学的を装う奴、2CH掲示板などに巣喰う学生共の姿が“馬鹿タレ”にしか見えない。相手に言うと怒るので、それは止めておこう(笑。

 ただ、確かに地震雲観測にとって最も重要であるところの指向方位、震源方位ラインの提示のあり方には問題点は在るだろう。
 例えば、青森市からの「南南西」といった場合について考えてみよう。もし青森市からの観測で、南南西に震源が在りそうだと報告した場合、この南南西とは、実際はどの方角を示しているのだろうか? これは画像地図(正距方位図法ではないが、比較して誤差が小さく殆ど問題ない地図を選んで使用している)で示したように、大凡、愛知県磐田市付近の方位にあたっている。結果地震が、この南南西ライン上ピタリで発生すれば良いのだが、測定誤差は必然なので、どうしても許容範囲を見ておく必要がある。
 ところが南南西とはいっても、これを「南」との中間〜「南西」との中間までを示すものと考えた場合、その示す範囲とは、「南南西」ジャストを起点にして±11.25度もの角度を持つことになる。実際の地理上においては、南寄りは横浜市付近から〜、南西寄りは和歌山県田辺市付近までを含む。これだけの広範囲な方位地域で発生する地震は相当な発生数であって、この中から如何に、自分が観測した地震雲の結果地震であるとして提示することができるだろうか? 更にはもし測定をミスって、「もっと南側だった」などという場合は、果たしてどうなるだろうか? 
 これでは偶然の産物と嘲笑されても仕方なくなってしまう・・・。であるから、私は繰り返し、方位角360度による提示を強く薦めているのである。

 そして是非、効果的な方位指定にするには、「地名」(地理的な名称)を上げて指定することである。ただの「南南西」では、昨日報告の南南西との違いは示せないからだ。方位ライン上の延長にある市町村名、もしくは半島/岬/湖/湾/灘名を上げて明確にすることで、第三者にすぐ○○市−△△町ラインとして理解でき、観測者と同方位ラインを地図に線引きすることができる。これで相手側は「南南西」とはどこ?などと、悩むことはなくなる。これなら16方位提示の欠陥を補える。ごく簡単なことなのだから、どうか実行して欲しいと切に願う。
 尚、国内のどこかどこでもなどは、とても地震雲観測とはいえず問題外。例えば、震度5弱以上の発生を指摘できるというならば、意味も見えてくるとは思うが・・・。

 それと地震雲の観測においては、想定M2/M3級などの地震雲は無視し、正直、辞めたようが良いと思う。小さ過ぎの地震ほど当然、発生地震は相乗的に多くなり、結果の特定は難しくなって誤認してしまう。これをやっていると終いには疑似相関を喰らって、地震雲の法則性を見誤る羽目へと陥るだけだろう。


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