2002 06/19 15:57
Category : 日記
06/16 20:19 32.6N 130.8E 10k M2.4 熊本県熊本地方
06/16 21:40 24.1N 123.9E 20k M3.8 西表島付近
06/17 03:38 33.9N 135.6E 10k M2.6 和歌山県北部
06/17 15:31 41.9N 142.3E 60k M4.5 北海道南部の浦河沖
06/17 17:37 32.7N 129.9E 10k M3.6 長崎県南西部
06/18 14:10 35.3N 133.3E 20k M2.8 島根県東部
06/18 16:58 31.3N 131.8E 30k M4.5 宮崎県日向灘
06/19 04:51 34.7N 135.8E 10k M2.9 奈良県地方
・・・下記データの全て日本時間・・・
06/16 11:46:12 8.71N 83.87W 33.0 6.2M A コスタリカ
06/18 06:26:23 12.56S 166.35E 33.0 6.7M A ソロモンのサンタクルーズ
06/18 22:56:22 30.79S 70.96W 53.0 6.6M A チリとアルゼンチンの境
18日、またまた当サイトはアクセス不能。サーバー障害にてデータの移行作業があったらしい。いい加減にしろ! サイト形式とアドレスの変更は極力避けたい方針だが、あまり気分が悪いと今後は利用を取り止めることも考える。
サイト東海アマの16日19時更新情報、千葉の鹿嶋氏からの南方赤焼けレポート、及び岩瀬氏による東海沖〜小笠原〜南西諸島のM6前後との予測に該当する結果らしき地震、ソロモンのサンタクルーズにてM6.7が発生。また、この地震が私の10日観測の二分割状雲、M6も有り得るレベルの150度方面震源の結果だと思われる。尚、17日発生の浦河沖地震は観測方位からは20度程度ズレており、全くの別物と判断。4日観測の結果についてもフィリピンのM5.4を可能性に上げたい。
半月トリガーも影響下を過ぎる頃だ。
●●クリスタル流、地震雲考 !!●●
某掲示板で地震雲に関する興味深い意見があった。それについて私見を少しだけ述べたい。
鍵田氏の残した名著「これが地震雲だ!」の内容全てには私も同意できないが、しかし、これが地震雲の驚異を世に知らしめた功績はとてつもなく大きい。よく読むとやはり随所に大切なヒントが散りばめられている。
放射状雲の正体とは遠近間隔の問題であって、実態は真っ直ぐに走る平行な複数の筋雲に過ぎないという意見がある。しかし、そういう場合もあるのは理解するものの、やはり震源を中心に扇形状に広がる雲があるというのが私の考え。震源から放射状にエネルギーが拡散し、地震雲はそれに沿うように形成されるものと考える。よって震源に近ければ、その典型的な放射状雲が見られることとなるのであり、観測報告と結果地震も近地地震を示す宏観であることを裏付けている。
実際、私は過去に一度、石狩湾上空に出現して拡大する見事な放射状雲を見ているが、その時は車を走らせて至近距離で湾の海上にその収束点があることをハッキリと確認。それは平行に走る筋雲が遠近感でただそう見えているだけ、などではないことを理解した。結果は後日、その収束点の海底下の無感地震として確認できた。放射状雲の判りやすい参考画像を紹介すると、このページの上側の画像が扇形に収束している雲、下側が遠近感で収束して見えているだけの平行する筋雲群である疑い。
シーラスストリークは相関する場合も有るという意見については、まずは他の場合でもそうだが、結果地震の探し方の問題というのがあると思う。断層状は規模によってはM6超もザラであって、この場合は当然、相当の遠方震源にまで視野に入れる必要がある。結果地震を国内に限定していては見つけられるわけがない。自然現象たる地震雲に国内や海外などという自己認識がある筈なく、地震の規模によっては遠方震源、当然、外国となる。シーラスストリークという言葉自体が気象学であって、結果地震が見えなかったから気象現象だ、という意味合いがそこには在ることを意味している。しかし、実際には結果地震は発生している。
私は地震雲は震源からの電磁波に拠るものと考えているので、海外の5000k離れた地震であろうと気流の流れなどの影響は受けない。
ひまわり画像観測については、まず第一に地震雲が出現していた時間帯のひまわり画像でそれが確認できるかという問題がある。私のこれまでの経験では納得いく画像に出会ったことはあまり記憶にはない。ひまわりには映る雲と映らないタイプとがあり、ましてや地表から見る雲の様子と大気圏外上空から撮影した画像とでは同じ筈がない(容易にひまわりにも捉えられた地震雲というのもあるのは事実だが)。私は低層域の雲の様子と形態に特に注意を払っており、この場合ひまわりでは殆ど意味が無かった。それから、ひまわりに映った帯雲や断層状の震源方位は、衛星のカメラの撮影角度が若干斜めとなった画像により歪曲されることとなる。やはり地表からの目視の精度には適うべくもなく、参考程度に留まる。
地震雲が地熱の影響で発生するという考えは私は全く取らない。これでは数千�q遠方にある震源の地熱を原因として、北海道の当地上空でその前兆雲が出現するなどとは到底考えられず、あまりに矛盾するからである。
地熱を問題にするのならば、やはりそれは震源地域なのであって、これがひまわり画像の典型的現象たる「吹き飛ばし」として映るものだろう。私はひまわりに見る吹き飛ばし現象観察は地熱の影響の可能性は有り得るものと思うし、上空より監視して地域をピンポイントで予知できる素晴らしさは、予知分野の新しい未来を開くものだと評価している。ただ、これと地上目視の地震雲とは一緒には論じられない。
地熱考において腐葉土の例を上げているが、肝心なのは地中ではなくて、地表と上空大気の温度の筈。風は暖かいところへと流れるという指摘だが、ならば風向が震源に一致するかという、ことはそう簡単ではないだろう。
一番の問題は地熱で海洋震源の吹き飛ばし現象も説明できるかどうかにある。海水は暖まりにくくて冷め難いが、これが実際に、海底下の地殻の地熱でひまわりが違いを捉えるほどに海水温度が変化しているのかどうか、この点が大いに疑問。
ひまわり観測の素晴らしさは否定しないが、だからといって地上の目視観測が不要になることはない。ひまわり観測はPCから随時画像を引き出せる環境がなければ無理。しかし、地震雲観測はピンポイント地域での予測までは無理があっても、誰がどこにいても目視で事前予知が可能なのであり、空が示すこの有益なサインを無視することはない。
■■6月4日(火)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲02/06/14 11:11:36 7.58N 123.99E 33.0 5.4M A フィリピン(日本時間)
『午後6時頃、上砂川町より見る西空に地震性疑いの宏観を確認。雲の断層部分が一部しか確認できず、しかも微妙に傾斜しているので方位の測定は非常に困難。ざっと方位角は210度前後だが、精度には確信は持てない。一応、和歌山県付近を筆頭に近畿地方の広範囲としたい。発生規模も把握困難だが、M5程度ある可能性も十分。ただ深発的な宏観ではある。もし超遠方地の場合はインドネシアのスラウェシ島方面。次の天象は大トリガーの疑いがあり、一応、14日以内まで。』
(2002 06/05 15:00 更新)
――結果考察――
測定が難しかったが、結果的にはほぼ±0度のジャスト方位線上。発生規模は具体的予測は無理だったが、この程度の規模があって然り。
■■6月10日(月)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲06/18 06:26:23 12.56S 166.35E 33.0 6.7M A ソロモンのサンタクルーズ(日本時間)
『午後7時半頃、奈井江町より全空を覆う層雲の一部、西空のピンネシリに掛かる二分割的な断層状を確認。最近ではないほどの見事なもの。撮影画像は光度不足で露出が限界、ほぼ真っ暗だった。画像掲示を諦めるところだったが、補正に次ぐ補正で何とか形状だけは判るようにした。
断層ラインの方位は南南東−北北西(方位角150−330度)、疑わしいのは襟裳岬方面の浦河沖震源。規模は相当大きくて、M5程度は確実に有ると思える。ただピンネシリの山並みが邪魔で全貌が確認できなかった。場合によってはM6も有り得る。推定規模が大きいことから、超遠方ということも十分。その場合、延長方位のフィジー、バヌアツ、ソロモン諸島方面。逆の場合は留萌市方面。ただ暗かったこともあり、測定精度は若干狂っているかも知れない。
発生はこの新月/日食トリガーの直前型、14日以内までの疑いが濃厚。延びれば次の半月トリガー頃の場合もある。』
(2002 06/11 13:29 更新)
――結果考察――
方位とM6も有り得るレベルからは超遠方地震源が更に濃厚と思われた。結果、該当震源は方位角2度程度の誤差で、周囲が暗かったことを思えばこの程度だと思う。発生規模は相当にデカかったが地震雲の全貌が見えていれば、もっとハッキリと知ることが可能だった。
06/16 21:40 24.1N 123.9E 20k M3.8 西表島付近
06/17 03:38 33.9N 135.6E 10k M2.6 和歌山県北部
06/17 15:31 41.9N 142.3E 60k M4.5 北海道南部の浦河沖
06/17 17:37 32.7N 129.9E 10k M3.6 長崎県南西部
06/18 14:10 35.3N 133.3E 20k M2.8 島根県東部
06/18 16:58 31.3N 131.8E 30k M4.5 宮崎県日向灘
06/19 04:51 34.7N 135.8E 10k M2.9 奈良県地方
・・・下記データの全て日本時間・・・
06/16 11:46:12 8.71N 83.87W 33.0 6.2M A コスタリカ
06/18 06:26:23 12.56S 166.35E 33.0 6.7M A ソロモンのサンタクルーズ
06/18 22:56:22 30.79S 70.96W 53.0 6.6M A チリとアルゼンチンの境
18日、またまた当サイトはアクセス不能。サーバー障害にてデータの移行作業があったらしい。いい加減にしろ! サイト形式とアドレスの変更は極力避けたい方針だが、あまり気分が悪いと今後は利用を取り止めることも考える。
サイト東海アマの16日19時更新情報、千葉の鹿嶋氏からの南方赤焼けレポート、及び岩瀬氏による東海沖〜小笠原〜南西諸島のM6前後との予測に該当する結果らしき地震、ソロモンのサンタクルーズにてM6.7が発生。また、この地震が私の10日観測の二分割状雲、M6も有り得るレベルの150度方面震源の結果だと思われる。尚、17日発生の浦河沖地震は観測方位からは20度程度ズレており、全くの別物と判断。4日観測の結果についてもフィリピンのM5.4を可能性に上げたい。
半月トリガーも影響下を過ぎる頃だ。
●●クリスタル流、地震雲考 !!●●
某掲示板で地震雲に関する興味深い意見があった。それについて私見を少しだけ述べたい。
鍵田氏の残した名著「これが地震雲だ!」の内容全てには私も同意できないが、しかし、これが地震雲の驚異を世に知らしめた功績はとてつもなく大きい。よく読むとやはり随所に大切なヒントが散りばめられている。
放射状雲の正体とは遠近間隔の問題であって、実態は真っ直ぐに走る平行な複数の筋雲に過ぎないという意見がある。しかし、そういう場合もあるのは理解するものの、やはり震源を中心に扇形状に広がる雲があるというのが私の考え。震源から放射状にエネルギーが拡散し、地震雲はそれに沿うように形成されるものと考える。よって震源に近ければ、その典型的な放射状雲が見られることとなるのであり、観測報告と結果地震も近地地震を示す宏観であることを裏付けている。
実際、私は過去に一度、石狩湾上空に出現して拡大する見事な放射状雲を見ているが、その時は車を走らせて至近距離で湾の海上にその収束点があることをハッキリと確認。それは平行に走る筋雲が遠近感でただそう見えているだけ、などではないことを理解した。結果は後日、その収束点の海底下の無感地震として確認できた。放射状雲の判りやすい参考画像を紹介すると、このページの上側の画像が扇形に収束している雲、下側が遠近感で収束して見えているだけの平行する筋雲群である疑い。
シーラスストリークは相関する場合も有るという意見については、まずは他の場合でもそうだが、結果地震の探し方の問題というのがあると思う。断層状は規模によってはM6超もザラであって、この場合は当然、相当の遠方震源にまで視野に入れる必要がある。結果地震を国内に限定していては見つけられるわけがない。自然現象たる地震雲に国内や海外などという自己認識がある筈なく、地震の規模によっては遠方震源、当然、外国となる。シーラスストリークという言葉自体が気象学であって、結果地震が見えなかったから気象現象だ、という意味合いがそこには在ることを意味している。しかし、実際には結果地震は発生している。
私は地震雲は震源からの電磁波に拠るものと考えているので、海外の5000k離れた地震であろうと気流の流れなどの影響は受けない。
ひまわり画像観測については、まず第一に地震雲が出現していた時間帯のひまわり画像でそれが確認できるかという問題がある。私のこれまでの経験では納得いく画像に出会ったことはあまり記憶にはない。ひまわりには映る雲と映らないタイプとがあり、ましてや地表から見る雲の様子と大気圏外上空から撮影した画像とでは同じ筈がない(容易にひまわりにも捉えられた地震雲というのもあるのは事実だが)。私は低層域の雲の様子と形態に特に注意を払っており、この場合ひまわりでは殆ど意味が無かった。それから、ひまわりに映った帯雲や断層状の震源方位は、衛星のカメラの撮影角度が若干斜めとなった画像により歪曲されることとなる。やはり地表からの目視の精度には適うべくもなく、参考程度に留まる。
地震雲が地熱の影響で発生するという考えは私は全く取らない。これでは数千�q遠方にある震源の地熱を原因として、北海道の当地上空でその前兆雲が出現するなどとは到底考えられず、あまりに矛盾するからである。
地熱を問題にするのならば、やはりそれは震源地域なのであって、これがひまわり画像の典型的現象たる「吹き飛ばし」として映るものだろう。私はひまわりに見る吹き飛ばし現象観察は地熱の影響の可能性は有り得るものと思うし、上空より監視して地域をピンポイントで予知できる素晴らしさは、予知分野の新しい未来を開くものだと評価している。ただ、これと地上目視の地震雲とは一緒には論じられない。
地熱考において腐葉土の例を上げているが、肝心なのは地中ではなくて、地表と上空大気の温度の筈。風は暖かいところへと流れるという指摘だが、ならば風向が震源に一致するかという、ことはそう簡単ではないだろう。
一番の問題は地熱で海洋震源の吹き飛ばし現象も説明できるかどうかにある。海水は暖まりにくくて冷め難いが、これが実際に、海底下の地殻の地熱でひまわりが違いを捉えるほどに海水温度が変化しているのかどうか、この点が大いに疑問。
ひまわり観測の素晴らしさは否定しないが、だからといって地上の目視観測が不要になることはない。ひまわり観測はPCから随時画像を引き出せる環境がなければ無理。しかし、地震雲観測はピンポイント地域での予測までは無理があっても、誰がどこにいても目視で事前予知が可能なのであり、空が示すこの有益なサインを無視することはない。
■■6月4日(火)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲02/06/14 11:11:36 7.58N 123.99E 33.0 5.4M A フィリピン(日本時間)
『午後6時頃、上砂川町より見る西空に地震性疑いの宏観を確認。雲の断層部分が一部しか確認できず、しかも微妙に傾斜しているので方位の測定は非常に困難。ざっと方位角は210度前後だが、精度には確信は持てない。一応、和歌山県付近を筆頭に近畿地方の広範囲としたい。発生規模も把握困難だが、M5程度ある可能性も十分。ただ深発的な宏観ではある。もし超遠方地の場合はインドネシアのスラウェシ島方面。次の天象は大トリガーの疑いがあり、一応、14日以内まで。』
(2002 06/05 15:00 更新)
――結果考察――
測定が難しかったが、結果的にはほぼ±0度のジャスト方位線上。発生規模は具体的予測は無理だったが、この程度の規模があって然り。
■■6月10日(月)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲06/18 06:26:23 12.56S 166.35E 33.0 6.7M A ソロモンのサンタクルーズ(日本時間)
『午後7時半頃、奈井江町より全空を覆う層雲の一部、西空のピンネシリに掛かる二分割的な断層状を確認。最近ではないほどの見事なもの。撮影画像は光度不足で露出が限界、ほぼ真っ暗だった。画像掲示を諦めるところだったが、補正に次ぐ補正で何とか形状だけは判るようにした。
断層ラインの方位は南南東−北北西(方位角150−330度)、疑わしいのは襟裳岬方面の浦河沖震源。規模は相当大きくて、M5程度は確実に有ると思える。ただピンネシリの山並みが邪魔で全貌が確認できなかった。場合によってはM6も有り得る。推定規模が大きいことから、超遠方ということも十分。その場合、延長方位のフィジー、バヌアツ、ソロモン諸島方面。逆の場合は留萌市方面。ただ暗かったこともあり、測定精度は若干狂っているかも知れない。
発生はこの新月/日食トリガーの直前型、14日以内までの疑いが濃厚。延びれば次の半月トリガー頃の場合もある。』
(2002 06/11 13:29 更新)
――結果考察――
方位とM6も有り得るレベルからは超遠方地震源が更に濃厚と思われた。結果、該当震源は方位角2度程度の誤差で、周囲が暗かったことを思えばこの程度だと思う。発生規模は相当にデカかったが地震雲の全貌が見えていれば、もっとハッキリと知ることが可能だった。