15日に出現した地震雲の結果か !? 愛媛県伊予灘でM5.0/震度4が発生。
03/24 19:55 33.4N 130.2E 10k M3.0 佐賀県南部
03/24 20:08 33.4N 130.2E 10k M3.3 佐賀県南部
03/24 21:16 34.2N 139.2E 10k M2.8 新島・神津島近海 
03/25 22:30 35.5N 139.0E 浅い M3.5 山梨県東部
03/25 22:58 33.8N 132.6E 50k M5.0 愛媛県伊予灘/震度4


▲03/25 22:58 33.8N 132.6E 50k M5.0 愛媛県伊予灘/震度4
[震度が観測された地域]
震度4
 愛媛県東予
[震度が観測された市町村]
震度4
 今治市 丹原町 大西町 菊間町 吉海町
――――HP[地震加速度情報の画像ページ]より転載
 
 なんと25日の深夜、伊予灘でM5.0/震度4の強い地震が発生。これは15日出現の地震雲、220度方面の伊予灘にて当初の観測通りの推定規模に合致する結果。すでに私の方からは、17日からの島根県東部の連発と20日の鹿児島薩摩地方M3.2の複合の可能性という判断を発表していたのだが、この結果を受け、こちらの方は訂正としたい。
 結果的には言い訳となってしまうが、私のこれまでの観測上、M5以上と予測してその結果がM4未満だった(規模推定のミスだった疑いと自分で判断した)などというのは、今のところは観測して間も無い頃の200年に1度と昨年の1度しかなく、M4以下の地震に対してこれほど過大評価するとは通常、あまり考えられないということ。
 更にいえば、M3級程度の小さな地震でありながら(それが5、6発とはいえ)、当地より中国地方や九州といった程の遠方震源の前兆雲が見られたことは、今、思い起こせば、実際上は一度もなかったのである(それらを該当と判断したことはなかった)。
 つまり、島根県東部と鹿児島薩摩地方の震源が偶然、あまりにも測定ライン上ピタリだった為に、ついうっかりと早合点してしまったようだ。地震雲の該当の結果判断、その特定などということはホントに難しいが、早とちりには気を付けなければならない。どうも久々に目撃したM5前後の地震雲であったこともあり、発生規模の判断に対する自信がつい薄らいでしまった。これで今回また一つ、新しい教訓が得られたように思う。

 今回の伊予灘M5.0の前兆であったかもしれない報告としては、@広島さんからの鳥の異常レポートがあった。『◆ @広島 > 鳥達の様子が、異常です。叫ぶ・噛みつくといった興奮状態にあります。(03/18-16:58:12) 3月14日より、雄のインコが雌の疑似行動を開始。巣に入り、雌すら追い出して威嚇中。(03/22-00:27:14) あまりにも続くので、ご報告でした。(03/22-00:27:25)』 ―――HP[青松地震予知研究(実験)掲示版(報告チャット)]より
 東海アマの岩瀬氏による24日夕方の更新情報、「京都〜中国地方M4〜6」の地震雲が、たぶんにこの地震ではないかと思える。耳鳴り予知で定評のHP「ふくちゃんの地震予知話」では、24日夕方の耳鳴りの結果ではないかという。尚、まだ続くかも知れないとのコメントも在り。これは注意が必要か。
 KS氏による23日のFMラジオノイズ観測で、三宅島噴火時以来の大バーストを確認したというレポートはこの地震と関係がありそうに思える。
 その他、岡山市在住の地震雲研究家・清須氏は、当日の夕方、この伊予灘M5.0の直前前兆であったかもしれない地震雲を目撃しているが、残念ながら報告が遅れたようだ。こちらも事後報告になってしまうが、PISCOの宏観報告ページには、24日夕方に岡山県倉敷市から南西の方向に縦にのぼっている変な雲を見つけた、という報告が見られる。観測地と方位からは関連があったようにも思えるが、どうも画像がピン呆けで酷い。ザッと見ではつい、阪神大震災の前兆!?として紹介されたあの竜巻雲を思い浮かべてしまい、結構インパクトが在る。

 それから、当サイト掲示板に寄せられたレポート、20日夕方、たあくん観測による地震雲の結果らしき地震、茨城県沖で22日にM4.2が発生している。「宮城南部、福島沖方面、茨城沖」という指摘方面からも、今回もほぼ間違いなさそう。発生時期の予想もピタリで実に申し分ない。今後も報告に期待したい。
 山梨県の溝國氏(HP「甲府盆地で観察した地震雲と思われる雲」)が、25日朝の観測地震雲から山梨東部〜神奈川西部の震度の大きくない地震を予測。早速、 当日の夜、山梨県東部M3.5が発生している。

 こちらは25日夜、やや光冠現象的なムーンシェル状といった感じの靄ついた月を確認。ハッキリはしないが、東北や千島などの北海道付近でM4以上の有感が迫っているのかもしれない。
 関西ナマズ予知研によれば、繰り返す海洋生物の異常報道に合わせて、鹿児島県薩摩、天草灘、佐賀県といった頻発し始めた九州近郊域での活発化した発震から、日向灘での大地震の前駆活動という疑いも有り得るという気になる見解を述べている。今後の動向には注意したいと思う。

■■3月15日(金)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲03/25 22:58 33.8N 132.6E 50k M5.0 愛媛県伊予灘/震度4
 『午後5時半頃、旭川市からの帰路途中、北西の空に見事な二分割状の形態を深川市より観測した。断層ラインは南西−北東(220−40度)で、震源方位は220度側が濃厚。近ければ北海道の南西(奥尻島〜松前間)だが、方位としては米子市〜伊予灘〜串木野市〜南西諸島(石垣島周辺)、更に遠方の場合はフィリピン・ルソン島〜ジャワ島方面。逆方位の場合は40度、北海道の北東オホーツク海〜カムチャツカ半島方面。
 推定規模としてはM5.3±0.5だが、それ以上の場合も有り得る。赤紫の夕焼けからも直前型が疑わしく、この新月トリガー影響下72H以内が濃厚。』
(2002 03/16 00:21 更新)
――結果考察――
 発生震源の精度誤差は測定ラインの大凡−2度程度。推定規模はM5.3、もしくはそれ以上も有り得るかもと危惧したのだが、結果は震度4のM5.0だった。発生時期については、そのままの新月トリガー中を疑ったが随分と遅れた。ただ約10日後の発生ならば別に珍しくはない。夕日と赤焼けの具合については別震源の宏観であった可能性を考えたい。