2001 09/29 08:48
Category : 日記
09/28 04:34 33.7N 130.6E 10k M2.9 福岡県筑豊地方
09/28 11:16 36.7N 139.5E 10k M3.7 栃木県北部
09/29 02:07 41.9N 142.1E 50k M4.3 浦河沖
09/29 06:37 35.8N 140.8E 60k M3.9 鹿島灘
猫魚氏からの28日観測レポート、八ヶ岳上空15:20〜、茨城県東海村〜鹿児島県串木野市ラインの縄状帯雲が出現とのこと。
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」を見ながらPCに向かっていたところ、TV画面に地震のニュース速報。浦河沖で震度2のM4.3。たぶんに昨晩28日の19時半頃、これがコリドラスに見られた反応の結果だとは思うが、またまた毎度の如くの見逃し地震である。私は相も変わらず、基本的に自分が見た地震雲についての予測しかしていないため、たとえ北海道近郊震源の地震であろうと、結果的に見逃し地震のほうが予期していた地震の何倍も多い。それに比べ青松氏は、今回もこの地震を事前察知していた模様。
氏は、これまでも北海道近郊、特に青森県東方沖震源と日高沖付近、釧路・根室沖の道東方面の地震は事前把握していたことが多い。地震雲は±数度で震源方位を読むことができるので、私も日高沖なのか根室沖なのか、判る時にはかなりの精度で震源を絞れるが、それでも見逃し地震の多さは今のところ何ともし難い現状。それで今は、熱帯魚のコリドラスの様子も参考とすべく、反応が見られれば記録を録っているところ。
私が日高〜道東域震源の地震雲を観測した時には、大抵、青松氏の場合にはすでにひまわり画像からそれを知っていたことが多く、この地域での見逃し地震はずーと少ない。このことはやはり、ひまわり衛星画像で列島を上空から常時監視できることの利点だと思われる。尚、私自身はひまわり衛星画像からの前兆については殆ど無知であるので、関心の在る方は直接、氏に尋ねて欲しい。
今、少しづつ地震雲に関する文献を読み出しているところだが、中国の呂 大炯(たいけい)という地球物理学者の著した本、『雲と地震予知の話――雲が地震を教える』の内容には驚かされた。これほどのものが1984年に書かれ、日本でも90年に出版されていたとは驚いた。この人は真に地震雲を理解している稀有な科学者だといえる。
地震雲の優れた特性は、近地地震にも遠地地震にも対応し、全地球性(空間特性)を持っていること。地震と地震雲の発生には時間的な相関関係がある。震央を判別できる重要な特性。突発的直前前兆の一環であり、発震までの時間が判別可能などと述べている。また、震源地上空には異常気象、つまり気圧や温度変化が生じ、震源付近には反射状地震雲が観測されること。前兆は同心円状に、波紋状に拡がっていることなどが述べられている。
ひまわり画像からは、震源地上空の雲が掻き消えるような同心円状の“吹き飛ばし”現象が生じるが、これがこの気象的変化の目に見える変化なのだろう。基本的には電磁波説を支持する私ではあるが、割りと震源地近郊に出現するタイプである放射状雲は、この気象現象である吹き飛ばしが関係している可能性については否定できない。
ただ、地震雲を地熱で説明できるとする説には、私はどうも納得できない。
森田 武著『あなたにもできる地震予知』の中では、地震雲発現についての有力な説として、地殻変動によるマグマの影響で地熱が上昇し、岩盤内の水分が蒸発して地震雲になっているというのがある。地熱説についてはこの本に拠らなくてもすでに想像はついていたが、これでは地震雲の中核を成している、肝心の遠方震源を示す前兆であるところの帯状地震雲を説明できない。本文中には中国からのアリューシャン列島やアラスカ方面震源の地震雲のことが述べられているが、当地から観測している関東や沖縄はおろか、台湾、カムチャツカ半島、アリューシャン列島などの遙か遠方地の前兆帯雲がどうして北海道上空に出現するのかは、とても震源地の地熱理論などでは説明はつかない。更に海域震源の場合はどうか?地殻中の岩盤の熱が海洋をも暖め、その熱で地震雲が数百・数千�q遠方地上空に出現する?或いはマグマは一つだから?うーん、これもどうも苦しい。ただ、震源地上空の気象的変化、気圧、地熱、気温の変化については、今後、重要な前兆観測の条件となっていくと思う。
それにしても呂 大炯氏の、実際の観察によって地震雲の真偽を自ら確認しようとする姿勢は立派だ。本文中の「地震予知に関する対話」の中にこういう言葉もある。「地震雲の存在を検証をするため、地震雲と地震との法則的関係を研究したのさ。また、当然のように疑う人たちに見てもらうために、観察すると共に連続写真も撮っている。・・・地震雲と聞くだけで反対する人がある。事物に対し賛成するには科学的根拠が必要だし、反対するにも科学的根拠を必要とする。でないと、疑うだけになる。」
地震雲を観測しながらネットに参加していると、これまで随分と反対派・否定派の人を見た。しかし悲しいかな、自分でやってみよう、という者は皆無に近い。
岡山理科大PISCOのメイン掲示板が28日付けで廃止となった。原因の主たるは、根拠の無い殊更に不安を煽るだけの投稿が増えたこと、そして投稿者間の相手を誹謗中傷する酷い文面が目立つことなどによる。
議論の白熱化は見ていて面白いが、内容がただの罵り合いでは残念なところだ。これがもっと前兆、宏観現象の内容についてなどに対するいろんな意見が見られる有意義な議論ならと思うのだが、悲しいかな、これが日本人の特徴らしい。とかく自分の意見が認められないと怒って、それは喧嘩となってしまう。
見る側としては喧嘩も確かに面白いのだけれど、一大学研究サイトの掲示板としてはやはり見るに耐えない状態ではあった。結構、優秀な人材からのいろんな意見やデータ等が投稿され、見る価値はあったのに残念な結果。どうか節度ある利用を心掛けて、いつか復活を期待しましょう(笑)。
自分のホームページは一体、どのくらいの人数が実際に私の更新記録を読んでいるのだろう?
ふと、それが知りたいなーと思い立ち、私の更新記録である「地震前兆観測」ページに試験的にアクセスカウンターを設置してみた。これはここ二日間からの印象でしかないが、おおよそ全アクセス中の精々65%程度しかこの「地震前兆観測」ページを開いていないという実体が判った。他の35%の殆どは、ただログ足跡を辿って当サイトに接続しただけに過ぎないわけだ。悲しいかな、これが現実。
しかし、私はただのアクセス数の増加そのものよりも、ちゃんと読んでくれる定期購読者が着実についてくれることを望みたいと思う。精々、気軽に頑張ろうぞよ!
09/28 11:16 36.7N 139.5E 10k M3.7 栃木県北部
09/29 02:07 41.9N 142.1E 50k M4.3 浦河沖
09/29 06:37 35.8N 140.8E 60k M3.9 鹿島灘
猫魚氏からの28日観測レポート、八ヶ岳上空15:20〜、茨城県東海村〜鹿児島県串木野市ラインの縄状帯雲が出現とのこと。
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」を見ながらPCに向かっていたところ、TV画面に地震のニュース速報。浦河沖で震度2のM4.3。たぶんに昨晩28日の19時半頃、これがコリドラスに見られた反応の結果だとは思うが、またまた毎度の如くの見逃し地震である。私は相も変わらず、基本的に自分が見た地震雲についての予測しかしていないため、たとえ北海道近郊震源の地震であろうと、結果的に見逃し地震のほうが予期していた地震の何倍も多い。それに比べ青松氏は、今回もこの地震を事前察知していた模様。
氏は、これまでも北海道近郊、特に青森県東方沖震源と日高沖付近、釧路・根室沖の道東方面の地震は事前把握していたことが多い。地震雲は±数度で震源方位を読むことができるので、私も日高沖なのか根室沖なのか、判る時にはかなりの精度で震源を絞れるが、それでも見逃し地震の多さは今のところ何ともし難い現状。それで今は、熱帯魚のコリドラスの様子も参考とすべく、反応が見られれば記録を録っているところ。
私が日高〜道東域震源の地震雲を観測した時には、大抵、青松氏の場合にはすでにひまわり画像からそれを知っていたことが多く、この地域での見逃し地震はずーと少ない。このことはやはり、ひまわり衛星画像で列島を上空から常時監視できることの利点だと思われる。尚、私自身はひまわり衛星画像からの前兆については殆ど無知であるので、関心の在る方は直接、氏に尋ねて欲しい。
今、少しづつ地震雲に関する文献を読み出しているところだが、中国の呂 大炯(たいけい)という地球物理学者の著した本、『雲と地震予知の話――雲が地震を教える』の内容には驚かされた。これほどのものが1984年に書かれ、日本でも90年に出版されていたとは驚いた。この人は真に地震雲を理解している稀有な科学者だといえる。
地震雲の優れた特性は、近地地震にも遠地地震にも対応し、全地球性(空間特性)を持っていること。地震と地震雲の発生には時間的な相関関係がある。震央を判別できる重要な特性。突発的直前前兆の一環であり、発震までの時間が判別可能などと述べている。また、震源地上空には異常気象、つまり気圧や温度変化が生じ、震源付近には反射状地震雲が観測されること。前兆は同心円状に、波紋状に拡がっていることなどが述べられている。
ひまわり画像からは、震源地上空の雲が掻き消えるような同心円状の“吹き飛ばし”現象が生じるが、これがこの気象的変化の目に見える変化なのだろう。基本的には電磁波説を支持する私ではあるが、割りと震源地近郊に出現するタイプである放射状雲は、この気象現象である吹き飛ばしが関係している可能性については否定できない。
ただ、地震雲を地熱で説明できるとする説には、私はどうも納得できない。
森田 武著『あなたにもできる地震予知』の中では、地震雲発現についての有力な説として、地殻変動によるマグマの影響で地熱が上昇し、岩盤内の水分が蒸発して地震雲になっているというのがある。地熱説についてはこの本に拠らなくてもすでに想像はついていたが、これでは地震雲の中核を成している、肝心の遠方震源を示す前兆であるところの帯状地震雲を説明できない。本文中には中国からのアリューシャン列島やアラスカ方面震源の地震雲のことが述べられているが、当地から観測している関東や沖縄はおろか、台湾、カムチャツカ半島、アリューシャン列島などの遙か遠方地の前兆帯雲がどうして北海道上空に出現するのかは、とても震源地の地熱理論などでは説明はつかない。更に海域震源の場合はどうか?地殻中の岩盤の熱が海洋をも暖め、その熱で地震雲が数百・数千�q遠方地上空に出現する?或いはマグマは一つだから?うーん、これもどうも苦しい。ただ、震源地上空の気象的変化、気圧、地熱、気温の変化については、今後、重要な前兆観測の条件となっていくと思う。
それにしても呂 大炯氏の、実際の観察によって地震雲の真偽を自ら確認しようとする姿勢は立派だ。本文中の「地震予知に関する対話」の中にこういう言葉もある。「地震雲の存在を検証をするため、地震雲と地震との法則的関係を研究したのさ。また、当然のように疑う人たちに見てもらうために、観察すると共に連続写真も撮っている。・・・地震雲と聞くだけで反対する人がある。事物に対し賛成するには科学的根拠が必要だし、反対するにも科学的根拠を必要とする。でないと、疑うだけになる。」
地震雲を観測しながらネットに参加していると、これまで随分と反対派・否定派の人を見た。しかし悲しいかな、自分でやってみよう、という者は皆無に近い。
岡山理科大PISCOのメイン掲示板が28日付けで廃止となった。原因の主たるは、根拠の無い殊更に不安を煽るだけの投稿が増えたこと、そして投稿者間の相手を誹謗中傷する酷い文面が目立つことなどによる。
議論の白熱化は見ていて面白いが、内容がただの罵り合いでは残念なところだ。これがもっと前兆、宏観現象の内容についてなどに対するいろんな意見が見られる有意義な議論ならと思うのだが、悲しいかな、これが日本人の特徴らしい。とかく自分の意見が認められないと怒って、それは喧嘩となってしまう。
見る側としては喧嘩も確かに面白いのだけれど、一大学研究サイトの掲示板としてはやはり見るに耐えない状態ではあった。結構、優秀な人材からのいろんな意見やデータ等が投稿され、見る価値はあったのに残念な結果。どうか節度ある利用を心掛けて、いつか復活を期待しましょう(笑)。
自分のホームページは一体、どのくらいの人数が実際に私の更新記録を読んでいるのだろう?
ふと、それが知りたいなーと思い立ち、私の更新記録である「地震前兆観測」ページに試験的にアクセスカウンターを設置してみた。これはここ二日間からの印象でしかないが、おおよそ全アクセス中の精々65%程度しかこの「地震前兆観測」ページを開いていないという実体が判った。他の35%の殆どは、ただログ足跡を辿って当サイトに接続しただけに過ぎないわけだ。悲しいかな、これが現実。
しかし、私はただのアクセス数の増加そのものよりも、ちゃんと読んでくれる定期購読者が着実についてくれることを望みたいと思う。精々、気軽に頑張ろうぞよ!