震度5弱3連発は列島激震の序曲? 
●07/03 14:37 33.2N 133.9E 40k M4.3 高知県土佐湾

 岩瀬氏によれば、3日朝の宏観から東関東方面のM5超。昨夕の宏観予測を補完する溝國氏、上村氏などのレポート、城間氏の捕らえた強い異変などから、関門海峡周辺、長崎周辺などの危険を指摘。規模はM6程度までとのこと。
 また3日、12:00発信のPISCOイオン・データが、オレンジ色(要注意)から黄色(準安全)へと変化した。

 本日は下記に、中西さんからの投稿記事を転載紹介する。
 

『震度5弱3連発は列島激震の序曲? 
投稿者:中西  投稿日:07月03日(月)00時01分45秒

 6月に入ってから、震度5弱を観測する強い地震が千葉、石川、熊本…と、たて続けに起きている。「個々の地震には直接の関連性はない」と専門家は口をそろえるが、大局的には「関連性は大あり」との見方が一般的だ。不安をかき立てた今回の“3連発”は、西日本の地震活動が活発になる周期に入ったから、という声も聞こえてくる。地震が続くのは“激震への序曲”なのだ。

 気象庁などによると、3日の千葉の地震は東から滑り込む太平洋プレートと、南から潜り込むフィリピン
海プレートの衝突が原因とみられる。7日の石川の地震は、大陸側のユーラシアプレートの内部で、ほぼ東西方向に起きた圧縮現象で断層がずれたため。翌8日の熊本の地震は、以前にも大きな地震を起した日奈久(ひなぐ)断層の横ずれが原因とみられている。
 確かに、場所も原因も全く違うのだから「個々の地震の関連性は全くない」と火山や地震の専門家が口をそろえるのもうなずける。だが、「大局的には『関連なし』とばかり言えない」と指摘するのは、木村政昭・琉球大教授だ。

 「日本列島は太平洋プレートやユーラシアプレートに押され続け、常にひずみがたまっている。
そのひずみが表に出たのが、今年の有珠山噴火や岩手山の火山活動だった。だが、近年はフィリピン海プレートの活動が活発になりはじめ、地震域が徐々に西へと移りはじめている」
 木村教授によると、大局的に見た火山・地震の活動周期は、

 (1)火山活動が相次ぎ
 (2)その周辺で大きな地震が発生
 (3)エネルギーが放出され活動が終息

 となるのが一般的。昭和52年の有珠山噴火、大きな津波が奥尻島を襲った北海道南西沖地震や釧路沖地震(ともに平成5年)などは、すべて同じプレート上で活動には関連性があるうえ、しかも活動パターンにぴったりあてはまる、という。

 木村教授の「地震域」の西方移動の根拠は、平成6年の三陸はるか沖地震以降、比較的大きな地震が「西日本で観測されるケースが増えている」(同教授)点だ。
 7年には6000人以上の犠牲者を出した阪神大震災、9年には阪神大震災に次ぐ揺れを観測した鹿児島の地震(震度6強)も起きている。さらに「西日本地方では、過去に大きな地震が起きたが、もう50−100年以上も地震が発生していない『地震の空白地帯』が伊勢湾周辺、別府湾、日向灘、奄美諸島近海、沖縄本島近海など、かなりの数にのぼる」(木村教授)というのだ。
 木村教授は「伊豆大島、三宅島は今でもエネルギーが蓄積されている。プレート境界がぶつかりあう房総沖も注意が必要。また三原山の火口高は100メートルほど盛り上がったままで、エネルギーが蓄積された状態。もし噴火後に震源が浅い地震が起これば、東京や関東でも大きな被害が出る」と警鐘を鳴らす。

 さらに、今年3月に噴火し、小康状態が続いている北海道・有珠山については「まだ活動が本格的ではなく、これ以上被害は拡大しない」とするが、もし次に噴火したら「早い段階で爆発的噴火になる可能性が高く、かなりの被害が出るだろう」と予測する。
zakzakニュースhttp://www.zakzak.co.jp/top/3t2000061005.htmlより転載』
―――――――――『地震の前兆現象研究のための掲示板(サブ)』より転載