キトラ古墳
壁の下方に描かれた人物群像が水で消失
中国古代の四神(朱雀、玄武、青竜、白虎)が、国内で初めてそろって確認された奈良県明日香村のキトラ古墳で、高松塚古墳と同様に人物群像も描かれていたが、石室内部が浸水したことで消されてしまった可能性が高いことが同古墳学術調査・整備委員会の調査で7日、分かった。5体分はありそうという人物群像だが、四神よりも壁の下方に位置していたことで水の“被害”に遭ったと考えられる。 

「朱雀」など写真の著作権を明日香村が主張
奈良県明日香村の国特別史跡・キトラ古墳石室で撮影された「朱雀(すざく)」など約100枚の写真について、村は著作権を主張し、新聞などの報道目的を除き出版物などに掲載した際に転載料を徴収することを計画している。国民的財産である埋蔵文化財を撮影した写真に対し、自治体が転載料を取るのは初めて。自主財源に乏しい同村が、調査費用を少しでも回収したいという苦肉の策だが、反発も招きそうだ。 明日香村は、市場調査の上、写真1点の転載につき3万円の徴収を検討している。また写真を渡した報道機関には、第三者の無断利用を防ぐ目的で、期限付きでHP上の写真掲載をやめるよう申し入れた。