自然科学の如く「実験}で実証できず  トム・ハンクス主演「「ハドソン川の奇跡』240917 nhkBS1
 モデルつくる が、自然科学の如く「実験}で実証できず  トム・ハンクス主演「「ハドソン川の奇跡』240917 nhkBS1

これは09年1月15日、あの航空機事故に違いない。チャンネルを切り替えて「
トム・ハンクスが主演し、クリント・イーストウッドが監督した映画「ハドソン川の奇跡」に芽をこらした。
 注目したのは後半部分。操縦士と副操縦士が航空機事故調査委員会に召喚されて、証言を求められた場面。

 委員会は証言に先立ち、不時着地点がハドソン川ではなく、空港に緊急着陸する趣味レーションを見せたこと。
 川面に不時着する危険を冒すより、管制官の指示に沿って空港に着陸することが<AI上では可能>とする論点展示であった。
 そこで操縦士たちは質している。「このシュミレーションは<何度目のトライ?>で完成したものか?」。

 「17回」。設計者は答えた。操縦士は即座に答える、「現場では<瞬時>の判断であった」。
 シュミレーションのチームに対して「(判断をする時間が)30秒あったとして」。
 その設定で設計しなおすも、緊急着陸した後に、想定外の不具合。「ダメか」。
 検証のため集まて来た多くの人員に、タメ息がもれた。

 62年5月。通学の車中で高島善哉著『社会科学入門』を読んでいた。
 「對建制」「社會體制」など、旧字体標記だけでも難解な岩波新書。
 なかで一項目。底だけはいまだに記憶に新しい。

 「社会科学が自然科学と異なるのは、実験を行い実証することはできない」。
 もちろん、語句&フレーズの正確な記載など思い出せない。しかし、そのフレーズが念頭に思いだされた。
 今朝はまた、次の記事が目に飛び込んでみた。

 「『物価は上がったが、日本人の生活は貧しくなった』 実は根拠薄弱だった、物価目標2%の理論的な根拠。黒田日銀が犯した致命的なミスとは(現代ビジネス) https://news.yahoo.co.jp/articles/3755d5438bba8f253d878ff4c78c1f4ec929c865
 映画「ハドソン川の奇跡」と言い、永年続いた「アベノミックス」のもたらした中央銀行任せの<異次元緩和>。
 もし、社会科学に<モデル&シュミレーションの実証&実験>可能なら、ば。