「赤い鳥居」「中雪裡から遷座」 富士見神社=『わはマチの人物地図 第2集』1971年
 「赤い鳥居」「中雪裡から遷座」 富士見神社=『わはマチの人物地図 第2集』1971年

 赤い鳥居の富士見神社 
 湖陵高校の正門前から右に降りたところに赤い鳥居のある小さな社殿が建っている。名前は富士見神社、祭られているご神体は〝お稲荷さん″。もとより禰宜や神主をおくほどの独立した神社というわけではなく、地域の有志が信仰のよりどころとする〝講中のお社(やしろ)″といったものだろう。それにしても、四十年近くの間、毎月の九日の例祭、二日(引用者注 二月か)の初午、七月九日の本祭は冨士見の大切な〝暦″。住民の、特にお年寄りたちの心の中に深く根ざしているのである。(釧路新聞社編・発行『わがマチの人物地図 第2集』 52ページ 1971年)

 鶴居中雪裡から遷座
 もともとはこの神社、中雪裡のふ化場にあった。昭和七年、ふ化場が閉鎖するにあたり、神社がそのままになってしまうのは惜しいと吉田爲造さんを仲立ちに、高橋喜惣衛門、植草悦三郎、三沢桂之助さんらが中心となって富士見に遷営する。これが七月九日、いらい同日を大祭、毎月九日を例祭と定めたわけだ。
 十数年前まで、大祭はにぎやかなものだった。住民から寄付を集め、神社の前には屋台を組んで演芸大会などを開いたりした。三沢さん、植草さんら古老は世話人ととなって神社の存在を地域と結びつけてきた。(釧路新聞社編・発行『わがマチの人物地図 第2集』 52ページ 1971年)

 アシペツ川=国土地理院地図表記、雪裡川支流、雪裡川に幌呂川が合流する地点の北に合流点あり https://maps.gsi.go.jp/#13/43.186251/144.341235/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f2。
 鶴居芦別川=釧路川水系 地図(国土数値情報河川データセット https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/810109/8101090008/)。