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240219 注文住宅減、賃貸維持 着工2年連続減 道新一面

 注文住宅は前年に続き、統計が残る1988年以降の最小戸数を更新。住宅価格の高騰に戸建て市場の冷え込みが響いた。

 道内大手の土屋ホールデングス(札幌)の幹部。「建築資材や設備機器の高騰で住宅価格も上昇し、購入意欲は鈍っている」。
 新設住宅着工数では、注文住宅は13.8%減の8293戸。
 安価さを売りに22年に建築が相次いだ建売住宅も、すぐに売れずに完成在庫が膨らんだことから、23年の着工は2135戸と34.5%も減少。
 メーカーの談。「物価高で主な住宅購入層となる30~40歳代の財布のヒモは固く、集客はかなり厳しい」。

 一方、賃貸住宅の着工数は9.0%増の1万5529戸だった。札幌の不動産業者は「住宅購入を諦めた家族層が賃貸に流れており、弘めの物件需要が高まっている」と明かす