低い賃金水準、マネーゲーム傾斜、国内投資の回避 <Japan as No.4>課題nhk「時論公論」231201
 日本 GDP4位に後退か ジャパンアズナンバーフォーの課題 2023年12月01日 (金)

 柳井さんは官僚の視野の狭さや、国の支援に依存しがちな民間企業の甘えを、鋭く、批判。
 担当解説委員の櫻井玲子氏は、最大の要因は「少子高齢化」ながら「ドイツの人口は日本の3分の2で、人口減少だけが要因、というわけでもない」。
 「そこで、指摘されているのが日本の『賃金の低さ』です」、と。

 「日本ではこの30年、名目べ―スで1.1倍しか増えていない」
 「先進各国をみてもアメリカは2.7倍、イギリスは2.6倍、ドイツは2.1倍増え、日本だけがデフレの悪循環で賃金が伸びなかった」。

 次にどう、論理を展開しているであろうか。
 「北京や上海でも、東京にくらべて2倍から3倍高い報酬が得られる、という指摘」。 「収入が増えなければ、個人消費」も伸びず、「アメリカの消費は30年で2倍、ドイツも1.4倍以上伸びたのに、日本は1.3倍にとどまっています」。

 少しずつだが<我が国固有の投資事情><今さらながらの経営論理>の呪縛から逃れられない、のではないか。
 「国内外の投資マネーを、株式市場や不動産といった金融分野だけでなく」
 「日本の課題となっている脱炭素化や、地方経済の活性化といった、国の成長に長く貢献しそうな取り組みに活かす」。
 そこを「期待したい」で結ばねばならぬところに、<日本経済固有の事情>がありそうだ。

 続けて申す。
「さらに、『将来への投資』を十分にしてこなかった」。
 「日本企業はより大きい市場を求めて海外に進出し」「その分、日本国内に対する人やインフラへの投資が手薄になったともいえるようです」。
 最後の「手薄になったともいえるようで」。ここに、刮目しおかねば。
続けて申すに、そこに漬けこみ、「国内納税」を免れる海外投資。その指摘はあって、良いのではないか。
 
  1)低い賃金水準、2)マネーゲーム傾斜、3)国内投資の回避 <Japan as No.4>の課題 nhk「時論公論」231201