「キラ・コタン kira-kotan」 被災減災の地名(白糠)220110
「キラ・コタン kira-kotan」 被災減災の地名(白糠)220110。

 自然災害で被災を避け
 また犠牲を少なくするために大地に刻み込まれた地名に関心を寄せている。
 その一は、釧路国白糠郡白糠町茶路西地区に位置する「キラコタン」の由緒。
「続シラヌカのアイヌ語地名 茶路川筋のアイヌ語地名 第1回」 『広報しらぬか 5月号』18-19ページ 2014年で、その解説を読める。

 キラコタン 
 「キラコタン」は西茶路地区にある「キラ(逃げる)・コタン(村)」という意味のアイヌ語地名で、昔、津波が襲来したとき、海岸沿いのマサルカから村をあげて逃げてきたところからその名がつきました。

 所在地
 説明では、「茶路 ちゃろ 川河口付近」というも、どの領域か。そこを示す図をみつけた。
 Yahoo地図にその位置と範囲が図示されていた。それをそのまま公開して良いのかどうか疑問があるので、国土地理院地図に落とし込んでみた。
 その試作図を添付しておく。北は西三条北十丁目、東=西二条北七丁目に接し、南と西を茶路川に面している。

 白糠農業の発祥地
 この領域はほぼ民有地となっているとの報告がある。「広報しらぬか」は「白糠農業の発祥地」としているから、農業適地として早くから開墾があったことをうかがわせる好条件のもとにあったと推量できる。
 この地点には、「マサルカ」という他地点から「逃げ込んだ」地点との伝承がある点にも注目をしておきたい。