日本「愚かしい戦い」、米「原爆を落とす愚挙」 合作で「日本国憲法」  
 日本「愚かしい戦い」、米「原爆を落とす愚挙」 合作で「日本国憲法」  



 「アジアの解放をと、理屈をつけて日本は愚かしい戦いをした」
 「アメリカも正義の名のもと、原爆を落とすおろかしいことをした」
 「こんな暴行はもうこれきりにしようと、日米合作で」
 「知恵を出し合いつくったのが世界平和宣言、つまり日本国憲法や」
 
 2007年7月30日、小田実の命日だそうで。相内 亮記者のコラム。

 「その中にそらんじるほど覚えている言葉がある」と、記者の前書きがある。

 小田の代表的著作『何でも見てやろう』の本人インタビューの経験が背景に、あるらしい。

 コロナ禍で往来が不自由になり旅への憧れが増していたせいもあって、『何でも見てやろう』を新鮮にして、面白かったと回顧する。

 インタビューは
 「時の政権は、専守防衛を基本とする安全保障政策を大転換させて強引にインド洋に自衛隊を派遣した」時期に行われた、と。

 時の政権は日米ともに、「愚かしい戦い」「原爆を落とす愚挙」をあえて忘れた。
 異様にも<抱き合っている>の<目も当てられぬ惨状>。そういうことではない、か。(『北海道新聞』「今日の話題」 200730夕刊)。