重要なタンパク源 乾燥の鮭・鰊・鱈200409
重要なタンパク源 乾燥の鮭・鰊・鱈200409.

そこのところを江戸後期の調査報告には以下のごとくに記載。

(クスリ)
「産物 干鱈 三百息」「昆布 八千駄」「干鮭 千三百束」「鷲羽 六羽」「熊胆 二つ」「熊皮 二枚」

(アッケシ)
「干鮭 干鱈 鯡数千」
「秋冬ハ『ニシペツ』の川上ニ行て 過猟魚ヲトル」
(『東蝦夷道中記』)



(シラヌカ)
「サル川は夷人飯料鮭少し」
「あたつ 鮭近年不足 七百束位 好き年三千束位」
「クスリ 川鮭あり 飯料迄之事也」        (『東行漫筆』)~81p

 ポイントは「凝縮した旨味」。ところが生産地では調理法が理解されていないようで。

 鱈は「いくら戻すも、やわらかくならない」。しかし、京落で活用するときは7日、米の研ぎ汁を用いて、と。

 往時は理解の活用法。今にいたって無用の長物。
 他方で保存のためには酸化防止剤、防腐剤、保存料などなど化学添加物。ここは京都の和食の知恵に学びたい。