宣言を出さねばならぬ政治責任 緊急辞退宣言200407
宣言を出さねばならぬ政治責任 緊急辞退宣言200407.



昨夜以来の報道は、「緊急宣言」で持ちきりである。

 緊急事態。
 歴史のうえでは「ある日、突然」ということはない。緊急事態宣言に至り、なぜここまでに至ったのか。
 冷静に整理してみる、必要がある。

 隣国ではすでに、師走のうちに感染が始まっていた。そうではないのか。
 そのような情報が専門家集団のなかでは、とうに把握されていたのではないか。
 たとえば国立感染症研究所。
 「2020年1月より明らかとなった中国武漢市をはじめとする肺炎 及びその原因とされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」。
 専門家集団はこの記載の時期=2020年1月以前に、情報をもっていたのではないか。それが普通、妥当と考えられる。



 以下の記載もある。
 「<新型コロナ>国立感染研 現場は悲鳴 歴代政権下で人員・予算減」 2020年3月7日 朝刊。
 今頃になって取り上げるメディアも、メディアながら。
 「感染研の研究評価委員会は10年度の報告書で、感染研の役割を踏まえ「国家公務員削減計画の除外対象にすべきだ」と指摘した。
 13年度には「予算上の問題で、感染症の集団発生時にタイムリーなアクションが取れなければ大問題となりうる」。

 あるぞ。
 政権は対中国で忖度をしていた。中国首脳を招いているのに。
 政権と東京都はもうひとつ、懸念することがあった。「東京オリンピック&パラリンピック」。

 海外のメディアが示す政見批判に答えてほしいモノ。
 「オリンピックのために、初期対応を間違った」。

 今回、主権者は非常事態宣言を出すことを政権に託した。
 間違ってほしくないのは「宣言を出さざるをえない政治責任がある」
 「終息後には政権交代が待っている」と言うことではないか。