長嶋ゲバラ隆明
台本の合間に一服しながら侍ジャパンの練習取材を激励に行ったナガシマの短いインタビューを観た。不覚にも、涙。神楽坂のオフィスを引き払うことになったとき、どこに行くか迷った末に、少しでも東京ドームに近くで長嶋さんを応援したいと小石川に移転したことを思い出した。歩いて10分のドームには、結局一度も行かなかったけど。その名を聴いたり、自ら口にするときに、体の芯に熱を持つ名がこの世に三人。長嶋さんと、ゲバラと、吉本隆明。吉本さんは「よしもと」か「りゅうめい」でけっして「よしもとたかあき」ではない。中学の時に、多摩川球場で握手してもらい生徒手帳にサインをもらった夕暮れをいまでもあざやかに記憶している。「勉強がんばるんだよ」とナガシマらしくないことを言われたのもいまだによく覚えている。