資料/世帯が変わる2007.2.2朝日新聞
2007年02月02日朝日新聞経済欄コラム「経済気象台」より
社会で働き、経済的に自立すると、親元を離れ「単独世帯」をつくる。
結婚をし、「夫婦のみの世帯」を経て、夫婦と子供から成る、
日本では一番多い「標準世帯」を形成するようになる。
しかし、子供が独立すると、再び「夫婦のみの世帯」生活が始まる。
やがて、配偶者を失い、再び「単独世帯」になる。

高度成長時代以降、日本人の多くは結婚、出産を経て、
「標準世帯」をピークに家族を構成しライフステージを進めてきた。
企業も世帯の成長とともに商品を計画し、
最も数の多い「標準世帯」を最大の市場として様々な企業戦略を展開してきた。
また、このような世帯の成長過程が未来永劫(えいごう)続くことを
長期的戦略の前提にしてきた。

しかし、その大前提が大きく崩れようとしている。
人口問題研究所では、現在までの家族類型別の世帯数と将来推計を発表している。
1980年に全国で全体の40%以上あった「標準世帯」が
2007年には約30%に減り、逆に、「単独世帯」が日本で最も多い世帯形態になる。
2025年には、「標準世帯」はさらに全体の24%まで減少し、
一方、「単独世帯」は34%まで増える。
それだけではない。「夫婦のみの世帯」が20%を超え、
「ひとり親と子からなる世帯」も10%近くになるという。

晩婚化、晩産化、少子化、そして、高齢化に加え、離婚の増加傾向は
「標準世帯」を減らし、シングル世帯を増やすだけではなく、
近い将来、少人数世帯を増やし、
多様な世帯形態が共存する世の中を生むと予測される。
その結果、日本人は従来の世帯の成長とは異なる様々な成長の形を歩む、
と民間の研究所は分析している。

ところで、2025年に近い状況が、すでに東京では起こっている。
人口の変化だけではなく、暮らしの実態に即した単位である世帯の変化にも
目を向けることが求められる。(深呼吸)

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ちなみに夢工場の世帯構成
標準世帯2 ビーフリー/ビエナ
夫婦のみ世帯1 ビーダインズ
ひとり親と子からなる世帯1 SWヴィラ
  (厳密には単身赴任中の夫なので標準世帯の変形)
単独世帯1 SWステージ