真夏の夜の夢
昼少し前、
青空をバックに背丈ほどもある古代ハスを
撮ったまでを記憶していたが
はっきりと意識が戻ったのが部屋のベッドの上、夜8時35分。
2005年に奄美大島ロケの二日目のやはり昼少し前に
熱中症でダウンした時いらい2度目の体験。
3年前はエアコンの効いたロケバスで1時間休んで回復できたけど
今日のは長かった。ぼんやりとした記憶以外まったく残っていなくて
古河から東京に戻るクルマの中でもひたすら眠り続けていた。
素材をもらおうと渡辺に電話したがオフィスも携帯も留守電のまま。
確かめるのが不安な気もするので放置することに。

タバコを買いに外に出たら、星が見えていた。
その星と昨夜の古河の夜空がオーバーラップ。
1万5千発の連打の合間に、真っ暗になった河川敷の空に
いくつもの星が花火の余韻のようにまたたいていた。
風の具合、打ち上げ地点との距離、見物客のの配置
と完璧だった昨夜の二時間弱が甦った。

現場事務所の澤本さんに挨拶をし
ロケハンを兼ねて向かった総合公園の
西日を浴びた古代はすを目にしてからは
文字通り真夏の夜の夢。

いきなり決まった
夏休みのような炎天下ロケだけど
記憶に焼き付くような二日間となった。
スタッフのみなさんが
それぞれぶじにたどり着けて
それぞれのベッドでこの夢の時間を
ぶじに追想されていることを祈ります。

撮影倉持さん
VE長岡さん
撮影助手矢野さん
造園、水くみ、草刈りと八面六臂の照明鈴木さん
最後まで笑顔を浮かべましこの無理難題にすべて応えた制作ipm柏木さん
予想外の現場手伝いに頑張ってくれた映像デザインの山岡さん
いつもながら奮闘してくれた渡辺
すばらしい時間を共有できたことを祝いたい。