真夏の夜の夢、後日談その2
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> From: Toru Mashiko
> Date: Mon, 04 Aug 2008 03:13:30 +0900
> To: <tojibu3>
> Subject: [tojibu3:00601] 真夏の夜の夢、後日談その2
>
> それにしても楽しい二日間でした。
> 山水の女将からのメールを読みながら
> ひまわりと古代ハスと花火大会の話を
> 女将から聞かされた27日夜のことを思い浮かべました。
> レストランを占拠してPDPを持ち込んだ昨年末のクリスマスイブのこと
> 一昨年秋の二晩続きの夢工場チーム同窓会?のこと
> 撮ってきたものをロビーでコピーしながらプレビューしてると
> 差し入れを持ってきて一緒に見てくれた幾晩もの夜のこと
> 湯治部の仕事は、なんだか巻き込みがたが多いですね。
> ぼくたちが興奮していると
> その様子を見ていた人たちが
> いつのまにか熱気に巻き込まれていく。
> おもえば2001年のちょうど今ごろにあった
> HDF900導入テストロケのときの
> 舘岩村湯の花末廣旅館の人たちもまた、そうだった。
> 彼らは彼女たちは「熱気」に巻き込まれるのだけど
> その根底にあるのが そのエッジにあるのが
> 倉持さんの映像です。
> 見慣れたはずの自分たちの日々が
> 倉持さんの映像によって
> いままでとまったく異なる別な時間と意味をもって迫ってくる。
> ぼくが倉持さんとはじめて出会った時に体験した、あのマジックアワーを
> 曲馬団持参のHD直出しPDPで体験させられたら
> どんなコトバもどんな報奨も不要。
> ちなみに倉持さんとの1stカットとは
> どこか横浜辺りの工場の外観だった。
> モニターから目を離したまだ若かった長岡が
> おれの顔を見上げて言葉を呑み込み
> どうです?
> という表情をしてみせたことを鮮やかに覚えている。
> 青空からパンダウンするだけの
> なんでもないその1カットに魂をわしづかみにされたことを
> 昨日の出来事のように記憶している。
>
> 居合わせられたことの幸福に素直になれる。
> 人によって切り取られることの凄み、
> 映像というものが持つ魔力を
> あらためて実感させられた二日間でした。
>
> 本音を言えば
> 昨夜の花火を撮りきった時点で
> 撮影は終了するべきだった。
> それこそが湯治部流のけじめだった。はず。
> 鶴の湯で露天風呂に入っていた倉持さんに
> むりやり撮らせた満月と同じように
> 2004年秋の土手の夕焼けと同じように
> 去年秋の京都紅葉のように
> ほんとうは余韻だけを楽しめばよかった。
>
> おれも年かな。
> 欲が出た。
> 神はまだ微笑むぞ、と。
> それが今朝の失敗。
> 自然を相手につまらぬ予定にとらわれた。
> 熱中症のような症状を感じながら
> ああ、こりゃ天罰だ、と納得している自分がいた(苦笑)。
>
> 反省でも後悔でもなく
> 今夜はそんなふうに思います。
> 蛇足ながら、女将のメールにある「大曲」というのは
> 秋田県の大曲のこと。
> http://www.obako.or.jp/kaigisho/01_hanabi/01_hanabi.htm
> ここで毎年夏の終わりに開かれる大曲全国花火競技大会は
> 日本で一番の迫力らしい。
> この大曲と三尺玉投げ込み水上自爆で知られる熊野大花火
> http://www.ztv.ne.jp/web/kumanoshi-kankoukyoukai/
> いつか倉持さんに撮らせてみたい。
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>          2008.8.4未明  T.M
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