“私は全面的に否認いたします。”判決は8月8日
きのう、佐藤前知事から手紙。結審を報じる新聞のコピーと、「最終意見陳述書」のコピーが同封されていた。判決は8月8日とあった。無罪となることを祈りたい。

最終意見陳述書の冒頭は、こんなふうに記されていた。

  「平成19年6月21日の初公判において、
  “ただいまの起訴内容に対し、私は全面的に否認いたします。”
  と言って始まったこの裁判も約1年、31回にわたる証人喚問、
  被告人質問、論告求刑まで終わりました…
  私にはまったく身に覚えのないことばかりで、
  この法廷に立っていること自体、
  未だに信じられないでおります。
  私には起訴された犯罪事実は何ひとつ無く、
  すべてにおいて一点の曇りもなく潔白であります。…」

無罪判決を勝ち取るにしろ、佐藤さんの無念さを想像すると断腸の思いだ。3Dの雪の会津に場内の降雪マシーンから雪が降り出したときの彼の無邪気な反応が昨日のことのようだ。フィナーレの夜。土砂降りとなったジ・アース前のステージでずぶ濡れになりながら“森に沈む都市構想”への想いを吐露したときの涙声もまた鮮烈に焼きついている。あの頃のニッポンでただひとり原発に叛旗を翻した自治体の首長。佐藤栄佐久。突破あるのみ、と記しておきたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤栄佐久

福島は、時代を経て“あいづ”であり続ける、そんな気がしてならない。