2008 03/16 01:57
Category : 日記
ねじめ正一著/文芸春秋刊
“荒地”も鮎川信夫も北村太郎も田村隆一も知らなかったとして、これは愉しめる物語なのだろうか。これで“物語”なのだろうか。許されるのだろうか。最後まで、そういう疑問が残った。ねじめ正一は、しかし何を描きたかったのか。文芸春秋は、何か含むところでもあったのだろうか。客観的に書かれた?私小説。実在の荒地派を重ねなければ、ただの老醜物語。老人向けの健康雑誌に連載されてもおかしくない。読了し、脱力。
とはいえひとつだけ印象に残ったシーンあり。
ほんとうか創作かわからないけど“猫山”の話。
からっ風の強い寒い日に、隣近所のネコたちが集い
ピラミッド構造で暖をとりあうという逸話。
昔、ヒモをしていた頃、矢口ノ渡で
深夜に開かれる“ネコの集会”を二度目撃したことがあったけど
あの奇妙な体験を思い浮かべながら
“猫山”の風景を想像。
深夜に腹を抱えて笑った。
“荒地”も鮎川信夫も北村太郎も田村隆一も知らなかったとして、これは愉しめる物語なのだろうか。これで“物語”なのだろうか。許されるのだろうか。最後まで、そういう疑問が残った。ねじめ正一は、しかし何を描きたかったのか。文芸春秋は、何か含むところでもあったのだろうか。客観的に書かれた?私小説。実在の荒地派を重ねなければ、ただの老醜物語。老人向けの健康雑誌に連載されてもおかしくない。読了し、脱力。
とはいえひとつだけ印象に残ったシーンあり。
ほんとうか創作かわからないけど“猫山”の話。
からっ風の強い寒い日に、隣近所のネコたちが集い
ピラミッド構造で暖をとりあうという逸話。
昔、ヒモをしていた頃、矢口ノ渡で
深夜に開かれる“ネコの集会”を二度目撃したことがあったけど
あの奇妙な体験を思い浮かべながら
“猫山”の風景を想像。
深夜に腹を抱えて笑った。