5年前のメモ3「さらば館岩。いつの日か、また。」
2001 02/09 21:44
さらば館岩。いつの日か、また。
Category : 日記
朝8時過ぎ、湯の花温泉を発った。
たみさんとご主人にお礼を言いながら
涙がこぼれそうになった。
ポチとせっちゃんの二匹の迷子の犬たちが
いつもと変わらず玄関の両脇で阿吽のように吠えてくれた。

空は雲ひとつない快晴。真っ青である。
田島経由で磐梯山を目指す。
気温−15℃。
氷結した木々が朝日を浴びてさながら氷の花を咲かせたように見える。
いつものメンバーならクルマを停めて
50mの間で50カットは回しただろうか。
10年は使い回せる映像が手に入ったと思う。
降雪の翌朝の放射冷却がもたらす1シーズンでも何度もないようなチャンスに、一週間で二回遭遇。
いつか我がスタッフを率いてこの地を踏もうと思った。

快晴の磐梯山は、泣きたくなるような美しさに満ちていた。
まことに「宝の山」である。

地吹雪のポイントをいくつか見て回ったが、昨日の成功の後では、気が抜けて集中できず。

磐梯熱海から高速に乗り、休み休みのんびりと帰京。

コーディネートを担当したバウハウスの高見沢チームと、新しく加わった電通テックのPM長沼さんたちの奮闘が、あざやかな成功を呼んだのだと思う。

雪の中、送迎のクルマに乗った少年剣士達に45度に折り曲げて感謝の礼をとっている姿を見た。子どもたちは彼を信頼する教師のように慕ってくれていた。
勝利の要因は、こういうところに潜んでいるのだ。

さらば館岩、湯の花のたみさんとご主人と迷子の犬達。
ありがとうございました。
この冬のことは、生涯忘れません。