2006 01/07 04:03
Category : 日記
編集スタジオに読みかけの小説を持ち込まなかったのは、たぶん駆け出しの一年目くらい以来のこと。ほんとうに焦っていた。十時間眠ったことだけが、根拠とも言えない根拠だった。案の定、ぶれた気分は歪んだままに誤爆を重ねた。ワンカットもつなげないうちに、今日はお開きか、とアタマを冷やしに地上にあがった。風に吹かれてタバコを2本吸いなだめた。リスタートし、プロローグの「冬」をまとめたところで、11月につないであった編集素材を発見。いあわせた全員が忘れていた。というよりも俺が忘れ、彼らは俺が先に行こうとしていると考えていたのかもしれない。サーチしてみると、ドンピシャ。一気にラクになった。笑い話のようだが真実。これが思い出せていれば、この2日間の焦慮はゼロだったはず。笑うしかない。そのぶん結果的に考えることに時間を割けたので、出来は最上。離陸にふさわしい仕上げとなった。最初から最後まで長岡がつきあってくれた。そのことも大いに励まされた。山岡が、井口が、日向が、川田が顔を出し、内容に見合った顔ぶれでスタートできた。幸先のいい初仕事である。サーカスの綱渡りそのものの初仕事となった。これで今年は最後まで勝ち続けられる。まずはめでたし。