2005 11/10 15:19
Category : 日記
まどろみながら見た夢はいずれも貧しく情けなくなるようなイメージの連続だった。ため息つきながら目を閉じ、浅い眠りのなかでまた同じようなイメージを浮かべていることに気づく。その繰り返しで目覚めた。あのイメージをさめた頭で反すうしたが、夢でゆがめられていたわけではないことを確かめただけ。ではなぜ、なのか。どうしてリアルになれなかったのか。
あれはなんのトライアルだったのか。と山岡にもらった3杯目のハワイコナを飲みながら、仕事を放り出して考えた。思いあたるコトバは「閉塞感」。これに尽きる。とりかかっていた案件が、いずれも抜け道のない行き止まりのようなものばかりだったところに、ひとすじ光明がさした。その光明に意味を重ね強固なものにしたかった。あがきは、そこに起因するのではないか。だからすべての異和に目をつぶった。つぶったままに突き進んでみた。進められれば何かが開かれると夢想した。そしていつか夢想そのものが暴走していった。これは我がなつかしの一点突破全面展開時代そのものではないのか。もっともあれは全面展開はならずに、「全面破産」と揶揄され潰えたのだが。
突破は、つねに幻想である。突き破ろうとする「想い」だけに意味がある。その「想い」はカタチを結べばマンガに陥ることは、おれの若い記憶と、社会的事実が証明ずみ。だから、こうなった。こうなることがあらかじめ見えていたにもかかわらず、突破しようと試みた。あがき狂いは、なおらねえもんだな。ま、おもしろい。やみくもに、ロゴスを越えてこそ熱狂ではあるが。覚めかけるときの自己嫌悪が、ちよっとやっかい。それもかわいいとも言えなくもないけど…
造型がひとつひとつばらばらにしか見えなくなってわずか数日。あらためて見てみれば、そのどれもが陳腐で平凡。あきれるほどのつまらなさに、笑いが出た。公園の木立の下で、うずくまって風をよけるホームレスの傍らで、声を出して笑った。100日余。酔狂に溺れられるのだ、と確かめられたことは、収穫。ま、いいじゃねえか。
これから広尾へ。
遅れついでだ。このあいだあきらめた音の整理をしたくなったので武田と会うことに。前から考えていた「町の気配」に挑戦してみたいと考えている。サウンドスケープ序章として…
あれはなんのトライアルだったのか。と山岡にもらった3杯目のハワイコナを飲みながら、仕事を放り出して考えた。思いあたるコトバは「閉塞感」。これに尽きる。とりかかっていた案件が、いずれも抜け道のない行き止まりのようなものばかりだったところに、ひとすじ光明がさした。その光明に意味を重ね強固なものにしたかった。あがきは、そこに起因するのではないか。だからすべての異和に目をつぶった。つぶったままに突き進んでみた。進められれば何かが開かれると夢想した。そしていつか夢想そのものが暴走していった。これは我がなつかしの一点突破全面展開時代そのものではないのか。もっともあれは全面展開はならずに、「全面破産」と揶揄され潰えたのだが。
突破は、つねに幻想である。突き破ろうとする「想い」だけに意味がある。その「想い」はカタチを結べばマンガに陥ることは、おれの若い記憶と、社会的事実が証明ずみ。だから、こうなった。こうなることがあらかじめ見えていたにもかかわらず、突破しようと試みた。あがき狂いは、なおらねえもんだな。ま、おもしろい。やみくもに、ロゴスを越えてこそ熱狂ではあるが。覚めかけるときの自己嫌悪が、ちよっとやっかい。それもかわいいとも言えなくもないけど…
造型がひとつひとつばらばらにしか見えなくなってわずか数日。あらためて見てみれば、そのどれもが陳腐で平凡。あきれるほどのつまらなさに、笑いが出た。公園の木立の下で、うずくまって風をよけるホームレスの傍らで、声を出して笑った。100日余。酔狂に溺れられるのだ、と確かめられたことは、収穫。ま、いいじゃねえか。
これから広尾へ。
遅れついでだ。このあいだあきらめた音の整理をしたくなったので武田と会うことに。前から考えていた「町の気配」に挑戦してみたいと考えている。サウンドスケープ序章として…