2004 11/18 02:23
Category : 日記
件名: [tojibu3:00857] 乾杯。
送信日時: 2004年 11月 18日 木曜日 0:35 AM
差出人: Toru Mashiko <mashiko@mars.dti.ne.jp>
返信先: tojibu3@sml-z1.infoseek.co.jp
宛先:湯治部2004 <tojibu3@sml-z1.infoseek.co.jp>
100カインの耐震実験スタート直前
実験場の上空はバニラ色に染まり
白い三日月(月齢は五日だけどね)が。
そういえば一年前の九月に
最初の免震実験を行ったのが十一日。
撮影後に多摩川に向かい、
満月を撮ったことを思い出しました。
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater635.html
その二日前九日に、長い間、
積水ハウスの写真を撮り続けてきた
写真家・平野さんが逝きました。
福田さんから平野さんの訃報を知らされ
彼との記憶を振り返りながら
厳しい残暑の中、日暮れまで免震実験を撮っていたこと
昨日のことのように思えます。
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater637.html
あれから一年あまり。
最終カットを撮影後、夜空には
さえざえとした三日月が
おだやかな黄色みを帯びて輝いていました。
撤収後、近くの馬車道で
残ったスタッフたちと実験成功を祝いながら
ふいに胸をつかれました。
秋の穏やかな午後に
最初の3次元実大実験の成功を祝して
撮った記念撮影のこと
http://homepage.mac.com/mctokio/technology/iMovieTheater598.html
今年の冬に総住研の構造試験場で撮った
技術スタッフのこと
http://homepage.mac.com/mctokio/technology/iMovieTheater599.html
平野さんと協力しながら
総住研で取り組んだ
九年前から数年にわたって取り組んだ
長期間の実験撮影のこと
若かった技術スタッフに
いつのまにか皴や白髪がふえたこと
これは撮影スタッフも同じだけど…
秋のせいか
ひさしぶりにバニラスカイを見たせいか
夕方からめっきり冷え込んだせいか
ワタクシはいささか
センチメンタルな気分にさせられています。
100カインの映像を見ながら
真っ先に感じたのは
絶望感と徒労感だった。
こういう圧倒的な力の前で
人はどうふるまえばよいのか、
ひざの力が抜けていくような思いが強かった。
こういう事実を
どういうカタチで他者に伝えていけば良いのか。
ほんとうは、もう
祈るしかないのではないか、
そんな思いが湧きました。
そういう気分でベースから実験場に行き
チェックする技術スタッフの顔を見ていると
だれ一人立ちすくんでいる人はいなかった。
ま、当たり前といえばそれまでだけど
その光景がひどく神々しいものに見え
思わず笑みがこぼれました。
みなさんとてもいい顔をしていたよ。
トップを行くということは
きっとそういうことなんでしょうね。
2004年11月17日クランクアップ。
実験スタッフのみなさんおめでとうございます。
撮影スタッフのみなさんおつかれさまでした。
無事と成功を祝い、乾杯!!!
送信日時: 2004年 11月 18日 木曜日 0:35 AM
差出人: Toru Mashiko <mashiko@mars.dti.ne.jp>
返信先: tojibu3@sml-z1.infoseek.co.jp
宛先:湯治部2004 <tojibu3@sml-z1.infoseek.co.jp>
100カインの耐震実験スタート直前
実験場の上空はバニラ色に染まり
白い三日月(月齢は五日だけどね)が。
そういえば一年前の九月に
最初の免震実験を行ったのが十一日。
撮影後に多摩川に向かい、
満月を撮ったことを思い出しました。
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater635.html
その二日前九日に、長い間、
積水ハウスの写真を撮り続けてきた
写真家・平野さんが逝きました。
福田さんから平野さんの訃報を知らされ
彼との記憶を振り返りながら
厳しい残暑の中、日暮れまで免震実験を撮っていたこと
昨日のことのように思えます。
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater637.html
あれから一年あまり。
最終カットを撮影後、夜空には
さえざえとした三日月が
おだやかな黄色みを帯びて輝いていました。
撤収後、近くの馬車道で
残ったスタッフたちと実験成功を祝いながら
ふいに胸をつかれました。
秋の穏やかな午後に
最初の3次元実大実験の成功を祝して
撮った記念撮影のこと
http://homepage.mac.com/mctokio/technology/iMovieTheater598.html
今年の冬に総住研の構造試験場で撮った
技術スタッフのこと
http://homepage.mac.com/mctokio/technology/iMovieTheater599.html
平野さんと協力しながら
総住研で取り組んだ
九年前から数年にわたって取り組んだ
長期間の実験撮影のこと
若かった技術スタッフに
いつのまにか皴や白髪がふえたこと
これは撮影スタッフも同じだけど…
秋のせいか
ひさしぶりにバニラスカイを見たせいか
夕方からめっきり冷え込んだせいか
ワタクシはいささか
センチメンタルな気分にさせられています。
100カインの映像を見ながら
真っ先に感じたのは
絶望感と徒労感だった。
こういう圧倒的な力の前で
人はどうふるまえばよいのか、
ひざの力が抜けていくような思いが強かった。
こういう事実を
どういうカタチで他者に伝えていけば良いのか。
ほんとうは、もう
祈るしかないのではないか、
そんな思いが湧きました。
そういう気分でベースから実験場に行き
チェックする技術スタッフの顔を見ていると
だれ一人立ちすくんでいる人はいなかった。
ま、当たり前といえばそれまでだけど
その光景がひどく神々しいものに見え
思わず笑みがこぼれました。
みなさんとてもいい顔をしていたよ。
トップを行くということは
きっとそういうことなんでしょうね。
2004年11月17日クランクアップ。
実験スタッフのみなさんおめでとうございます。
撮影スタッフのみなさんおつかれさまでした。
無事と成功を祝い、乾杯!!!