2004 02/19 21:52
Category : 日記
2.[覚醒]その重厚さと美しさ
夜明けのほの暗い車両基地内。
しのびこんだ朝霧が青白くたちこめている。
朝の目覚めどきの野鳥のにぎやかな声が
その霧をかすかに震わせる。
明かりとりの細い天窓から
鋭角的な朝の光が射し込んでいる。
その光がつくり出す細い光の線が、
霧の中にリニアの半身をあわやかに浮かび上がらせている。
天空を雲がよぎったらしく、リニアの半身をゆっくりと
影がつくり出す暗がりがなめていく。
その光の動きに合わせるように野鳥の声、ひときわ高まっていく。
半ば霧に包まれた車体の細部を
生き物の手足のように短く綴っていく。
霧のせいか、野鳥の声に呼び覚まされるように
それらの細部はかすかに震えているようにも見える。
霧と朝の光のなかで美しい細部が点描され、
やがて先頭部へとまわりこむ。
先頭部は雲がつくった影と濃い朝霧にかくれ、
輪郭だけが際立っている。
正面にまわりこむと同時に雲が流れ、光が射すと、
濃い霧のため乳白色の世界に変化。
乳白色のなかに白いリニアが溶けている。
霧が動き、リニアの白がややはっきりとしてくる。
その瞬間。野鳥の声が消える。
と、眠りから覚めたように、ヘッドライト点灯。
雲はさらに流れ、鋭角的な光線が目覚めた瞬間のリニアを
すっきりと浮かび上がらせる。
カメラはゆっくりと上がりながら
目覚めたばかりのリニアを見下ろす位置に。
その動きにつれ、車体後方の扉が開いていく。
扉からは強烈な光が射し込んでいる。
濃い霧の中に、天窓から、後方から、朝の光を浴びた
リニアの全貌が、来館者の前にはじめて現れる。
夜明けのほの暗い車両基地内。
しのびこんだ朝霧が青白くたちこめている。
朝の目覚めどきの野鳥のにぎやかな声が
その霧をかすかに震わせる。
明かりとりの細い天窓から
鋭角的な朝の光が射し込んでいる。
その光がつくり出す細い光の線が、
霧の中にリニアの半身をあわやかに浮かび上がらせている。
天空を雲がよぎったらしく、リニアの半身をゆっくりと
影がつくり出す暗がりがなめていく。
その光の動きに合わせるように野鳥の声、ひときわ高まっていく。
半ば霧に包まれた車体の細部を
生き物の手足のように短く綴っていく。
霧のせいか、野鳥の声に呼び覚まされるように
それらの細部はかすかに震えているようにも見える。
霧と朝の光のなかで美しい細部が点描され、
やがて先頭部へとまわりこむ。
先頭部は雲がつくった影と濃い朝霧にかくれ、
輪郭だけが際立っている。
正面にまわりこむと同時に雲が流れ、光が射すと、
濃い霧のため乳白色の世界に変化。
乳白色のなかに白いリニアが溶けている。
霧が動き、リニアの白がややはっきりとしてくる。
その瞬間。野鳥の声が消える。
と、眠りから覚めたように、ヘッドライト点灯。
雲はさらに流れ、鋭角的な光線が目覚めた瞬間のリニアを
すっきりと浮かび上がらせる。
カメラはゆっくりと上がりながら
目覚めたばかりのリニアを見下ろす位置に。
その動きにつれ、車体後方の扉が開いていく。
扉からは強烈な光が射し込んでいる。
濃い霧の中に、天窓から、後方から、朝の光を浴びた
リニアの全貌が、来館者の前にはじめて現れる。