疲れさえ感じず
たどりついて、編集の合間にスタジオでやいた「日本をひらく」のDVDを、まず見た。
終わってから聞かされた、昼前に吐かれたという開口一番を、
帰りのクルマで反芻しながら、ささくれた気分を鎮め切れなかったが、
菩提樹の湯につかりながら、忘れた。

きっと渡辺が言うように、
一人ひとりが退けない状態に自らを追込んでしまう、
そういう“しごと”になってしまっているのだろう。
誰に強いられるのでもなく、だ。

だからこそ、その意味はありや?
という声が消せないのだ。

この件に関しては
とうの昔に潮時を過ぎてしまっている。
それがよくわかるだけに…

山下亜美さんのメールがミラノから届いた。
107個の荷物と愛犬とともに一ヶ月。
元気が文面ににじんでいた。

14時間+36時間の連続編集だったが
奇妙なことに疲れを感じず。
高揚からではなく、醒めてしまったからか。