くそして寝よう
横浜は泣きたくなるほどきれいだった。
海岸通りからみなとみらいにかけての秋の午後は、ほんとうに悪くない。

郵船の打合せのあと、路上で二本タバコを吸ってから穴澤さんとわかれ、国道をのんびりと走って多摩川を渡った。

喉が渇いたので蒲田でヨコヤマに入り、しばらくおしゃべり。渡辺はひさしぶりに横須賀へ。
いちど家に戻ってから紀伊国屋へ。
雑誌と石田衣良のIWGPシリーズの新作を。
北風に背をおされながらそそくさと家にUターン。

ぼんやりと雑誌を二冊読み石田の新作をすこし読んでから晩飯をとり、風呂につかる。

昨日の朝から眠っていない。
ピーク二つは、けっこうこたえたようだ。

熱は微熱のまま。
ただ気分はずいぶん溶けてきた。

これで一晩泥のような眠りにつければ再生だ。
帰りしなに渡辺から郵船のビデオを11本渡された。60本くらい届いたうちの最初の11本。弥太郎と渋沢栄一とか昭和十年の世界一周旅行とか豪華客船浅間丸の乗船記録映像とか、かなり愉しめそうだ。


メモ/レスター・ブラウン「エコ・エコノミー」家の光協会刊
坂本龍一「悲戦」幻冬舎
ポール・ホーケンほか「自然資本の経済」日本経済新聞社刊


背中から日本シリーズの祝勝会のオンエアが聞こえている。原の挨拶。
もうくそして寝るしかねえな今夜は。