「月」と山崎さんの死
埃に埋もれていた桑田の「月」を8年ぶりに見つけ、
ふと思い立って、5月末に渡辺が多摩川で撮った月光の映像に合わせてみることにした。
4分あまりの曲なので、この間の編集済みの素材をベースにスローをかけてつなぎ直す。
桑田は確か、この曲を亡くなった母親を偲んで書き上げたと記憶している。
その曲を、俺は父を偲びながら聴いた。

このままにするのもつまらないので
ウエブにあげてパスワードを設定し
知人達にアドレスを送り、梅雨見舞いのかわりにした。

最初に返信があったのが積水ハウスの新谷さんだった。
その返信に、昨日、山崎取締役が亡くなったと書かれていた。

ショックだった。
シャープでありながら上品な人だった。
積水ハウスの次のトップが、この人なら
と思っていた。

桑田の「月」が、
文字通り慰藉のための歌となった気がしている。

すぐれた人だった。
突然の死でありすぎた。