《溝鼠》は最悪★
新堂冬樹《溝鼠》徳間書店刊を読了。

帯で放送作家の安達元一がべた褒めしているから、眉唾だなと懸念はした。
が、つい、「これぞ本物のノワール」というコピーにつられた。それが口惜しい。

《カリスマ》も下品だったが、この《溝鼠》は上を行く。いやこの場合はさらに下を行くと言うべきか。

こんな下司な奴が小説家として成立していることが、信じられない。

新堂は、しかし一作ごとに下品になっていく。
こんなものにまでノワールとつけてしまう
徳間の編集者の感覚に恐れ入る。

無知なのか、開き直りなのか、単に舐めているだけなのか。