森のひとへの手紙'02.04.10
深夜にくたくたになって部屋に戻ると、まずあの絵の前に座ります。
酒を飲まないので、タバコを二本灰にする間、絵に向かいます。
絵は梱包をといた夜からソファに立て掛けてあります。
真ん前にテレビがあり、画面をONにしてその青だけの明かりで、
ぼんやりと眺めます。そして、樹がざわめき始めるのを待つ。
やがて、風がそよぎ梢が揺れる。そして風の音が聴こえだします。
そのときによってそよ風のように感じたり、すすり泣きに思えたり
激しい嵐のように聴こえたりと、さまざまですが…
オフィスに置くつもりでいたのですが、
いましばらくはこのままにしようと考えています。

三日前から、額の左の方に、丈の低い白い花瓶に橙色の透百合を置いてみました。