2002 01/13 16:05
Category : 日記
《飛狐外伝》全三巻/金庸著/徳間書店
あの一風変わった番外傑作《雪山飛狐》の主人公・飛狐の生い立ちの物語。ここで金庸が描くのは義と侠を衣裳にまとった複数の無償の愛。最終巻の「風に散る花」の終章の孤影は、これまでの金庸の世界にはなかったもの。この頃を機に金庸の作風は静まっていくのではないか。そんな気がする。いよいよ《天龍八部》全八巻が刊行されるはず。数年前からはじまった金庸の旅もいよいよ佳境にさしかかった。
締め切り前に第三巻まで読んでいれば、2001年のベスト1は文句なしに《飛狐外伝》だった。
ま、今年の読み始めということで良しとする。
第三巻の表紙裏に一昨日の新庄駅で押したスタンプにはこんな句が彫られていた。
《水のおく氷室尋ねる柳哉》
誰の作かは記されてなかったが、豪雪の駅にふさわしい、文字だけのスタンプが珍しかった。
あの一風変わった番外傑作《雪山飛狐》の主人公・飛狐の生い立ちの物語。ここで金庸が描くのは義と侠を衣裳にまとった複数の無償の愛。最終巻の「風に散る花」の終章の孤影は、これまでの金庸の世界にはなかったもの。この頃を機に金庸の作風は静まっていくのではないか。そんな気がする。いよいよ《天龍八部》全八巻が刊行されるはず。数年前からはじまった金庸の旅もいよいよ佳境にさしかかった。
締め切り前に第三巻まで読んでいれば、2001年のベスト1は文句なしに《飛狐外伝》だった。
ま、今年の読み始めということで良しとする。
第三巻の表紙裏に一昨日の新庄駅で押したスタンプにはこんな句が彫られていた。
《水のおく氷室尋ねる柳哉》
誰の作かは記されてなかったが、豪雪の駅にふさわしい、文字だけのスタンプが珍しかった。