《ギター弾きの恋》★に見るW・アレンの老い
こねくりまわして歪んでいくそのあわいがW・アレンの真骨頂なのに、《ギター弾きの恋》にはその歪みが見られない。気の抜けた、作り手だけがたのしめると勘違いできる一昨日のサイダーのようなスノビズム。
ラストのギターを叩き壊すエピソードに、しみじみW・アレンの老いを感じた。くそつまらねえゴミのようなニューヨークスタイル。