体温、上がらす。
風呂に入ったが、おさまらず。
低温のままだ。
窓の外で木枯らしの音。

夏から秋にかけて聴いてきた音楽が
不意にうとましくなった。

宮本さんがスタジオに顔を出した。
外で渡辺とばったり会い、顔を見に降りてきたと言っていた。


遠い知人とすれちがったような気分だった。
須賀川のことをすっかり忘れていたことに気づかされた。
しょせんはイベントにすぎなかったのか、
ただの祭りが過ぎたのだ、そんな思いが強い。



もう、いいんじゃねえか。
そんなふうにも感じはじめた。