化学変化
気がついたら9時間、眠っていたことになる。一度のどが乾いて目が覚めたが水を飲んでベッドへ戻ったら、そこから5時間たっていた。
いつもだと必ずと言っていいほどタバコに火をつけマックをONにする。薄暗がりのままディスプレイの明りでメールをチェックしたりして眠れなくなっていた。深夜のディスプレイだけのライティングは捨てがたい風情で、ほんのりした窓の明りと組み合わさるときれいだなと見とれることがあったから。ここ数ヶ月で昨夜のようなパターンはたぶんはじめてのこと。それだけ眠かったのか、何かが途切れた思いになっていたのかわからぬが。

昨日の午後から今朝にかけて、自分の内部で何か化学変化が生じたような気分が濃い。この感覚がどこから来たものなのかを探る気にはなれないが、眠る前、深夜、そして目覚めたいまと続いているのをみると、受け入れるしかないな、と思う。

肩の力がすっと脱けている。
きょうのキャノンにどんな影響があるか見当もつかないが、朝食をすませてオフィスに行ったら、無心で取り組めそうな気はしている。

むなしくはあるが、これも考えてみたら芸者稼業の常。せめてうつくしきことつくして、花道で見得を切りたい。なべてこの世は、あそびじゃねえか。