蒲田駅前朝8時。いきなり北風
久しぶりに仕事の打ち合わせがあるせいなのか、興奮して眠れず。困ったものである。
タバコと新聞を買いに駅まで行ったが、北風。予報より、きょうは寒くなりそうだ。
駅前で朝の八時からサラ金のティッシュ配っているスーツ姿の青年がいた。その二メートル後ろで髪の長い浮浪者の青年がチラシを眺めながらにたついていた。素足にサンダル。コットンパンツに薄手のトレーナー。無精ヒゲ。ふと気づくとおれとまったく同じスタイル。おう、三ヶ月の無頼も板についたか、となんだかすこし嬉しかった。ポンパドゥールが開くまでその浮浪の青年と並んで日刊スポーツを読んだ。タバコを二本。カマタにはまだガングロ高校生が生息していることを横目で確認。きちんとスーツを着てクラッチバッグを小わきに抱えたバーコードヘッドの勤め人がどうしたことか天をあおいで歌をうたいだしたのには驚いた。いや朝の駅前はなかなかだ。


仕事をするようになって三ヶ月もあいたのはさすがに初めての経験なので、ウブな娘が見合いにのぞむ日のようである。
新宿で二時からなので何時に家を出ればいいのか考えたりしているうちに朝になったのだ。
蒲田から新宿が40分だから、一時でいいのは、高校生の頃と同じなのに、池上線で五反田に出た場合をホームページで見たりしていた。
なんだかこのままげっそり疲れそうだ。

毎日、朝起きて、きちんと通勤している人に、今朝は尊敬の気持ちがわいている。
みんな偉いじゃん。