秋風は、きついな。
今夜から例の噴水ショーが始まる。15分のアクセントがその後に待ち受ける恐怖感をどのていどやわらげることになるのか、不明。
5mmていどの前進というところか。

いずれにしても現地の反応が知りたい。

このままではただ波風立てただけで
何もなかったと同じことにはならないか。

あれもこれも追憶の彼方に去っていくような思いがある。
なんとか食い止めようと必死に記憶をよみがえらせるが、鮮やかさが失せていく。
歳月がたって色あせたカラー写真のようだ。

苛立ちすら、ひとごとのようだ。

東京が秋になって四日。
風は血の騒ぎを鎮める一方だ。

深夜に公園を散歩するようになった。
横になれないように仕切りの入ったベンチに座り、地面にじかに横たわって眠りこけている浮浪者を見てると、こんな町で暮らしていることがうんざりする。
どこまで管理すれば、どこまで管理されれば行き止まるのか。

秋風に吹かれていると、なんつう国に生きているのか、と嬉しさを隠せない。
苦い笑いがとまらない。

ひさしぶりにオフィスで仕事もどきを。

けっこう崖っぷちに立っているなと思う。
はやいとこすべてたちきってジャパネスクを立ち上げるしか道はないかな。