その夢のことを記しておく。
MAアップ。これで二日間で四タイトルを仕上げた。
昨日より十℃も下がった東京はもう晩夏の気配に満ちている。

夢のことを書いておきたい。
昨夜みた奇妙な夢を。

場所は教室。小学校か中学校か。時間はたぶん午後。窓からは西日。
逆光になった子供たちか机に向かっている。自分は窓側から一列目と二列目の間、教室の後ろから三番目あたりにいるらしい。自分がどういうカタチで存在しているのか記憶になく、視点だけがわかる。視点の位置は幼い子供くらいか。学習机のへりよりもやや低めのところから見上げるようにしている。
窓際のいちばん後ろに座っている子供のことがとても気になっている。教室の前から靴音。間あって女の人の半身。白いブラウス。肩までのまっすぐな髪を真ん中でわけているように感じる、教師。歳は三十代後半か。中肉中背。
窓際にそってゆっくりと後ろへと向かう。手には教科書のようなものを持っている。子供たちはしんとして机に向かっている。その教師がとても危険な存在であると感じ、一生懸命顔を確かめようとするが視点は変えられず、女教師もこちらを向かない。
とても微妙な角度で横顔である以外に何もわからない。彼女の歩くスピードがきわめてゆっくりになった。相当なハイスピードで撮影したような印象。いちばん後ろの気になっていた子供の脇を曲がろうとしたあたりで、ハイスピードのパーセンテージが極端に高まった。止まっているように動いていく。なぜか横顔のまま身体の向きが変わろうとしたところで、猛烈な恐怖におそわれた。そのいちばん後ろの席の子供に向かった不安だけではなく、自分自身にも波及してくる圧倒的な恐怖感。
その恐怖の中で必死で顔を見極めようとしたが、叶わず。恐怖に負けた。大声をあげて目覚めた。
それからぐっすりと寝込んだようだ。
このところの暑さが身体の芯まで入り込んでいたせいか、寝不足でベッドに入っても、浅い眠りを続けていたが、この悪夢のあとは久しぶりにぐっすり眠った。
そして目覚めたとき、そのイメージがくっきりと残っていた。

この夢はなんだったのか。
身体と精神の疲労が見させたありきたりのイメージなのか、福島の森で起きているある騒動を強調したイメージなのか、それもなんだかとは思うが。

なんであれ、ちりばめられたイメージは、あの森のみずうみにかけられた「ファンタジア」と称するイベントにことごとく共通している。

明日の須賀川行きは、けっこう難儀なことになりそうな予感あり。