きっと、だいじょうぶ…
水の惑星
第4稿用ナレーション


  ●第1楽章《この星を満たす水》
  『この星の
   すべての生き物たちは
   水とともに、生きている。

   きみも
   あなたも
   わたしも
   ぼくも
   みんな、水と生きているんだ』

  ●第2楽章  《ミクロコスモス》
  『きみたちは 
   うれしいとき 
   かなしいとき
   たのしいとき
   くやしいときに
   涙を流す。

   ときには、
   笑うときにも…

   この涙もまた、 
   水でできている…
   そして 
   きみたちの体も 
   その多くが 
   水であふれている。


   きみたちを
   つくりだす物質は
   水で溶かされ
   運ばれながら

   きみたちの毎日を
   たくさんの
   たのしいことや
   うれしいことや
   はずんだ気持ちで
   いっぱいにしていくんだ』

  ●第3楽章《コスモス》/ミクロコスモスからブリッジ
  『きみたちの 
   体を満たす水は
   あの海と 
   同じ成分でできている。

   その水は、 
   どこから
   やって来たのかな?

   答えのひとつは、
   太陽系の
   いちばん外側にある
   エッジワース・カイバー・ベルト
   にあるらしい。
 
   そして
   46億年も前、
   原始太陽系星雲の中に生まれた
   氷のかたまりのすい星が
   いくつもいくつもいくつも
   生まれたばかりの
   地球へと向っていった…』

  ●第4楽章《46億年》
  『地表は山になり。
   岩をくずして川は海にそそぎ。
   地球は岩石と流れる水。
   たまる水。

   そうして生命は
   生まれたのである。

   ふわふわふわふわ。
   あったかい海に。

   細胞はあぶくのように
   泳ぎはじめ。
   いろんないのちが
   生まれたのである。

   いのちいのち。
   宇宙のいのち。
   宇宙の銀河太陽系。

   へめぐる地球。
   青いメロン』(このブロックは草野心平の天地創成より)


  ●エピローグ 《ジ・アース》
  『この星の 
   すべての
   いのちが
   水によって 
   そして水とともに
   生きている。

   あしたも
   千年後の明日も
   億万年後の明日も

   この水の惑星が
   水の星であるかぎり
   きっと、
   だいじょうぶ…』