深夜の落ち込み
いま帰宅。ただ疲れた。

外壁の断面図にテロップを入れながら、なんとつまらないことをしているのかな、と哀しくなった。

スタジオにいることを苦痛に感じた記念すべき一日とも言えるか。

デザイナーや版下屋は、いつもこんなことのどこを面白がって一日をやりすごしているのだろう。家路をたどりながらため息をついたりしないのだろうか。

5秒の断面図に10以上の、誰にも絶対に読むことの出来ないテロップを入れさせながら、なにもここまで引き受けることもねえよな、と思った。

心弾むことがまったくどこにもないことに気づいて愕然となった。うぶな話しだが。

広告は、たしかに立ち止まってしまうと、情けなさ丸出しではある。まいったね。

口をつくのは二十年も前に流行った演歌のみである。

舟歌。

いや、ほんとまいった。