釜本を野放しにするな。
昼過ぎまで寝た。スポーツ新聞を読んでいたら、またあのバカ釜本が「オリンピックで成績が悪ければトルシエ解任もある」と発表していた。
こいつに投票したバカがいたことはさておいて、釜本はなぜ国会議員続けながら、トルシエ問題であんな発言を続けることが許されるのか。スポーツジャーナリズムはどうしてこんな発言を、おうむ返しのように報じて自己嫌悪に陥らないのか、キテレツである。
サッカーはいうまでもなくヨーロッパの「教養」である。
見よう見まねの猿のダンスが、中田のヨーロッパ行と、欧米屈指のロゴスの国フランスの監督の指導をミックスしつつ受け入れることで、釜本の時代にも、カズやゴンの時代にも決して到達できなかった世界の扉にやっと手がかかった。それが2000年9月のありのままの日本サッカーじやねえか。
つまり、やっと土俵にたどりつけたわけだろう。
それがどうしてメダルなんだ?
どう考えたらそんなふうに夜郎自大になれるんだ?
勝つか負けるかではなく、闘ってもいいんだ、やっと
そのレベルに到達したことをなぜ率直に認め楽しめないのか。

あのオリンピック代表というのは釜本の小遣いでつくったのか?
読売の渡辺と日テレの氏家のようにアジアの成り上がり丸だしでいいのか?

おれはフランスが嫌いだ。
ドゴール空港の税関の態度が不愉快だ。
撮影しながら何度歩道の犬の糞を踏まされたか。
ホテルのいつまでたっても熱くならないシャワーに何度きれかかったことか。
パンとカフェオレだけの朝食にどれだけうんざりしたことか。
スノッブ丸出しの「中華思想」にずっと食傷されられてきた。
フランスはだから大嫌いだ。

しかし、トルシエの2年間のドキュメンタリーと、
彼の発言の詳細をバカなスポーツ新聞を通して2年読み続けた経験は、トルシエがこれまでの指導者には絶対に見られなかった
「ロゴス」を持っていることを痛感させてくれた。
この国には絶対に生まれず、口惜しいことに欧米には厳然として
存在している「ロゴス」。
嫌いだがフランスは世界一の「ロゴス」のお国柄。

豊かさを背景に肉体能力だけは欧米にひけをとらなくなった
この日本のアスリートにもっとも欠けている「ロゴス」が
注入されることで、化学変化が引き起こされることは、
この2年間の事実が証明している。

いまになって、である。
ここまできてである。
化学変化の最後の瞬間を目前にして、
目先の勝敗を問うことしかできない国会議員兼サッカー屋釜本の
シドニーへの渡航費用と滞在費用を誰が出したのか?
なぜ日本の糞ジャーナリズムは「誰がこうおっしゃいました」という小学生の作文のような記事しか書けないのか?
釜本の発言と、その発言をそのまま記事にするジャーナリズムは、
国の毀誉褒貶があるとすれば、国辱ものである。

日本から「関西」という地域区分を除外すべきではないのか。

ノックも釜本も引っ越しのサカイもみんないらない。