ミストブリッジ
落水システムのコピーを書き、送る。
観客がオーエン博士の天体宇宙論的スケールの地球の水の誕生の話しを聴いて、壮大な期待感を抱きながら入っていく映像空間で、
最初に待ち受けるのが巨大な落水装置であるとすれば、その落水は
単に自然の水の再現ではなく、観客ひとりひとりが心に秘めた「水のシーン」ほそれぞれに想起するきっけとなるべきだと考えた。
雪崩れ落ちる7mサイズの、スクリーン両脇の巨大なミストは、観客のカラダの一部に触れ実際に水の粒子が持つ冷涼な触感を通して、
それぞれに「わたとにとっての水」を一瞬ほうふつとさせられたら…
そんなふうに考える。
だから落水は、滝ではない。
垂直にそそり立つ二本のかけ離れた巨大なミストブリッジである。
当然のことながらその二本の幻想の ミストブリッジの間にそびえる
巨大スクリーンには「水の惑星ジアース」の映像世界が待ち受ける。