醒めてしまう、その前に。
興奮がしずまるまえにスタッフに出したメールの控え/8.28朝

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積水ハウス映像チームへ


報告。


積水ハウスの「シックシティ」用の2つの映像の編集、アップ。
撮影も編集も炎熱のなかだったが、まことに気持ちのいいものになりました。
これまで関わってきた「セントレージ」「ジオ」「グルニエ・ダイン」「シャーウッド」「ビエナ」「ギャラリー」などから主要な映像を引用しつつ、「ウエルカム・積水ハウス」としてまとめたもの。
積水ハウスの仕事としてははじめてのDVD仕上げとなります。
ぼくたちはこれまで提案してきたCD-ROM仕上げから一気にDVDの世界に足を踏み入れたことになります。

まだ編集がすんだばかりですが、
家に持ちかえり、3回、サイズを変えて観ました。

とてもよかったよ。
いつのまにか、すごい量と質の材料がそろっていて、
おどろいのは、つないでいて、時期も商品も異なっていながら
撮影の呼吸、照明の加減、特機のリズムなどに統一性があったこと。
これは、ほんとうに感心しました。財産だと思う。
積水ハウスの仕事としてのトーンマナーが、
ことビデオに関してはきっちり成立し、維持されていた。


6年間の長期に渡る撮影期間を通して、ただ一本の作品を完成させるために、全スタッフがそのことを意識せずに取り組んでこれたことは、奇跡的だと思う。

これはですね、
まとめようと思えば、1万カット前後の質的に統一された撮影素材を懐に挑めるということなんだよね。
このことの気の遠くなるような意味がわかってもらえるかな?

ぼくは、今夜、継続してきたこと、継続させてもらえたことの
もつ力の大きさをあらためて知らされた気がしている。

半年先か、数ヶ月後かわからないけど、
この感動をカタチに変えていこうと決意してます。
なにもムダなことはないんだよ。ムダなことはひとつもなかった。
煮詰まったなと壁を感じたことは何度もあったし、
これからもきっと何度もあるだろうけど、
でもすべて活きる、という気がしています。

「シック・シティ」の仕上げは、その手始めになった。
そのことを、この気持ちに慣れてしまう前に、
みなさんに伝えておきたかった。


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